八丈分場ニュース
No.260 平成12年4月17日発行
2000年1月〜3月のカツオ曳縄漁の概況
 八丈島周辺でのカツオ曳縄漁はすでに盛漁期を迎えていますが、漁期前半である今年1月〜3月の漁況の概況について、 お知らせします。

《今年の水揚量の特徴》
 今年の銘柄別の水揚量と1999年・1998年の水揚量の推移を、旬別に図に示しました。 今年の特徴は、2月の水揚量(約223t)が他の年(1999年1t、1998年93t)に比べて多くなっており、3月も引き続 き多い水揚量(今年330t、1999年48t、1998年208t)で推移しています。このため、今年3月末現在での水揚量は約555t に達し、すでに昨年の年間水揚量約298tおよび1998年1月〜3月の水揚量約310tを超えています。
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《漁況の経過について》
 今年1月〜3月の経過としては、1月15日過ぎに少数が出漁し漁期が始まりましたが、小型魚ばかりの漁模様となりました。2月に入り本格的な漁が始まりました。例年とは異なり、漁期の初めから小型魚の占める割合がかなり高く、魚体は「小(44〜50cm)」と「小小(40〜44cm)」がほとんどを占めました。一隻の水揚の中でも太って脂がのっている個体と 痩せた個体が混じっていたのが特徴です。また、時化がちな海況の影響により出漁日数は15日程度と例年より少なかったのですが、一隻当りの水揚量が300kgを超えた日が6日間と多かったことが水揚量の増加につながりました。3月になっても、魚体は小型魚の「小」と「小小」が水揚の9割を占める状態が続きました。

 以上のように、今年のカツオ漁の漁期前半の経過としては、昨年に比べ好漁の傾向が見られます。

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