八丈分場ニュース
No.262 平成12年6月15日発行
テングサ作柄調査結果
 本年5月11日〜6月5日に、八丈島各地において枠取り(1m2枠内での全藻採取)または目視観察によりテングサの作 柄状況を調査しましたので、その結果をお知らせします。 調査地点は11カ所で、枠取り結果は図のとおりです。なお、昨年枠取りした地点については( )内に昨年の値を示しま した。
 各地区の概要は以下のとおりです。
《末吉地区》
 水の下、三つ石、小屋下、石積、ホテル下、水の沢では、藻体の分布域は昨年並みでしたが、汐間では激減してい ました。ホテル下、水の沢、汐間の3地点は、着生量、平均藻長とも昨年を下回りました。
《八重根地区》
 前崎では藻体の分布域は昨年よりやや広く、着生量、平均藻長とも昨年を上回りましたが、外前崎では、昨年はあ  る程度着生があったものの、本年は藻体がほとんど見当たらない状況でした。
《三根地区》
 やせ、垂戸とも藻体の分布域は昨年並みでした。やせでは平均藻長、着生量とも昨年を上回りました。垂戸では平  均藻長は昨年を上回りました。
 島全体では、汐間と外前崎で藻体が減った以外は、分布域に大きな変動は見られませんでした。また、藻質について は、全調査地点を通じて藻体の色は良く、他の藻類の付着もほとんど無く、良好でした。
 現在、八丈島は冷水域に覆われ、水温は平年より低目で推移しています。このような水温の低い海況がしばらく続け ば、テングサ藻体の伸長が期待できると思われます。
12年度地点調査別テングサ作柄状況図

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