No.264 平成12年11月20日発行 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放流トコブシの収穫状況(収穫量と成長) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5月29日に大賀郷で開始された今年のトコブシ漁は、8月15日までに全ての地先で終了しました。今回は、収穫量と成長状況についてお知らせします。 地先別の収穫状況を表1に示しました。8月15日までに集計された総漁獲量は3180.3kgで、昨年(2849.7kg)の111%、うち放流貝の収穫量は900.8kgで、昨年(677.3kg)の133%とともに増加しました。 地先別に見ると、漁獲量は昨年不漁だった中之郷が昨年の2.5倍と増加し、放流貝の収穫量も中之郷だけが昨年の5倍と増加し、他の3地先では減少しました。 8年度以降30%以上で推移していた放流貝の混獲重量率は、昨年度は23.8%と初めて大きく減少しましたが今年度は28.3%に回復しました。これは昨年21.2%まで落ち込んだ放流貝の収穫量に占める中之郷の構成比が57%程度に回復したことが原因です。 地先別の平均殻長および平均体重を表2に示しました。放流貝は、全島平均で昨年と比べて平均殻長で2.9mm平均体重で5.2g大きくなりました。一方で、中之郷および末吉では平均体重が軽くなる傾向が見られました。 天然貝も全島平均では、平均殻長、平均体重とも昨年を上回りましたが、末吉地先の平均殻長・平均体重の減が目立ちました。なお、各地先において崖の崩落等によってトコブシ漁場が埋まったなどの被害はなく、上記のとおりトコブシの収穫状況も昨年に比べ良好であったことから、三宅島の噴火や伊豆諸島群発地震による影響は認められませんでした。 |
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表1. 平成12年度フクトコブシ収穫状況
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表2. 地先別の平均殻長および平均体重
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放流トコブシ |