内湾調査令和3年7月 貧酸素水塊出現

内湾調査令和3年7月 貧酸素水塊出現

76日、日の出桟橋付近でハゼ科と思われる魚類の鼻上げが散見されました(写真1、矢印)。魚類の鼻上げは、一般的に水中の酸素濃度が低いときに見られる現象です。水中の酸素濃度(DO)はどうなっていたのでしょうか。当日の湾奥のDOの状況を報告します。

調査場所は5地点で(図1St.15)、表層は海面下の深さ0.5m、底層は海底から1m上方として、両層の塩分濃度を毎月1回測定しました。DOは表層、底層共に過去10年間の平均値及び昨年の同時期と比べて低く、特に底層では羽田沖(図1St.2)とお台場(図1St.5)では0近くになっていました。 

このような酸素の乏しい状況下、鼻上げをしていた魚は、海底では十分な酸素が得られないために水面で酸素を取り込もうとしていたと思われます。酸素不足のうえに、普段しない姿勢での連続遊泳を強いられては、かなりの体力を消耗したはずです。東京湾奥でこのようなDOの低い状態が繰り返し起これば、様々な魚介類の行動特性に何らかの影響をもたらすと懸念しています。

   

写真1 鼻上げするハゼ科の魚(日の出桟橋付近)

 図1 調査地点図

図2 調査地点(St.1~5)における表層と底層のDOの月推移

   (平均値は過去10年間(平成23年~令和2年)の平均)

内湾水質調査結果 令和376

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