桜の花が満開の4月7日から多摩川調布取水堰魚道下流で、平成15年度の水産試験場によるアユ(Plecoglossusaltivelis)のそ上調査が始まりました。

冬の間に東京湾で豊富なプランクトンをたっぷり食べて、元気に育った若いアユ(通称で江戸前アユと言います)が、世間の不景気を吹き飛ばすような勢いで、次々と調布取水堰の魚道をのぼっていきます。


今年度から水産試験場では、東京湾で生まれ育った多くの若アユが多摩川の上流域(秋川、奥多摩川)まで上れるようにする研究に取り組みます。その一環として調布堰でそ上調査を始めました。6月中旬までそ上アユの数を数えたり、脂ビレ(背ビレの後ろにある小さい透明なヒレです)を切って標識とし、どこまでのぼったかを調べる準備を行っていきます。


アユ漁の解禁後に、脂ビレを切ったアユを釣った方は水産試験場にお知らせ下さい。

標識アユ