(水試普及指導資料 030815)


多摩川を遡上(そじょう)する海産稚アユ、今年は66万尾

画像1 多摩川下流域アユ推定遡上量の推移 (1.gif)

近年、多摩川・秋川では下流から上流まで魚道の整備が進み、より多くのアユが遡上できるような河川環境が実現しつつあります。東京都では、多摩川調布取水堰下に毎年4月から6月に小型定置網を設置して、東京湾から多摩川へ遡上する稚アユ(海産アユ)の状況を調査しています。多摩川に遡上するアユの数は、網で採捕したアユの数から推定します。本年は、4月9日から6月13日の期間、定置網を設置して調査した結果、遡上量は約66万尾と推定されました。昨年より少ないものの、過去20年間の調査では6番目に多い遡上量となりました。
また、採れたアユの一部は“あぶらビレ”を切り取って標識とし、調布取水堰の上流から放流して、どこまで上っていくか追跡します。本年は、標識したアユ9,358尾を堰の上流で放流できました。アユ釣りシーズンを迎えたこの季節、どこまで遡上しているのかを確認するために、釣り人から、標識アユの再捕情報を収集しています。

アユ解禁後、“あぶらびれ”のないアユ(標識アユ)を捕獲された方は、下記事項についてお知らせください。

  1. つかまえた年月日
  2. 捕まえた場所
  3. 捕まえた方法
  4. アユの大きさとあぶらびれの欠けた状態
  5. 捕まえた人の住所・氏名
連絡先東京都水産試験場
郵便番号105-0022
東京都港区海岸1-13-17
Tel 03-3433-3253
FAX 03-3433-3256

放流アユの標識方法

画像2 放流アユの標識方法