平成15年アユ解禁調査結果
(普及指導資料 奥分150617)
多摩川では例年4月下旬~5月中旬にかけてアユが放流され、6月中旬頃から解禁となります。今年は奥多摩漁協管内で6月15日。秋川漁協管内で6月14日にアユ漁の解禁となりました。
奥多摩分場ではアユの解禁にあわせて聞き取りによる釣獲情報の収集と、アユの生育状況の調査を行い漁模様の把握と、経年との比較をおこないました。
平成15年度 アユ解禁聞き取り調査
奥多摩漁協管内
時間 | 水温 | 出漁者数 | 釣獲尾数 | |||
羽村 | 8:40 | 17.6℃ | 30人 | 0尾 | 聞き取り5人全員 | |
河辺グラウンド | 9:20 | 17.3℃ | 32人 | 0尾3人、1尾1人、11尾1人 | 17cm前後 | 11尾の人がこの地点では最高 |
柳淵橋 | 10:05 | 16.9℃ | 31人 | 10尾、7尾、16尾、13尾、13尾、30尾 | 14cm前後 | この地点では48尾の人が最高 |
石原 | 10:43 | 16.9℃ | 20人 | 6尾、0尾、1尾、33尾 | 15cmから20cm | 成魚が漁獲されている |
竹の下 | 11:25 | 16.9℃ | 40人 | 0尾、20尾、1尾、8尾 | 14cm前後 | |
海沢橋 | 9:40 | 14.5℃ | 7人 | 0、0、0、7尾 | 15cm | 1人だけ岸よりの浅場の群の周辺を釣っていた |
寸庭橋 | 10:30 | 15.9℃ | 10人 | 0尾、1尾、12尾、5尾、7尾 | 小から大 | 橋下流の荒瀬で、水が増えてから釣れだした |
川井堰下 | 11:00 | 16.2℃ | 24人 | 0尾、0尾、1尾、5尾、10尾 | 17cmから18cm | 釣れているのは堰下のたまり(10尾)と1つ目の瀬(5尾)、これより下流は釣れていない |
沢井楓橋 | 11:35 | 16.2℃ | 14人 | 1尾、2尾、3尾、0尾 | 小から大 | 橋の下の淵に群れている |
秋川漁協管内
時間 | 水温 | 出漁者数 | 釣獲尾数 | |||
睦橋 | 8:30 | 20.0℃ | 5人 | 0尾、0尾 | 付近では誰も釣れていない。遡上稚アユを上流まで持ってきてほしいハミアトは有 | |
多摩橋から永田橋 | 9:00 | 20.4℃ | 10人 | 0尾、0尾 | 付近では誰も釣れていない。寺下で3尾釣れたらしい。ハミアトは有 | |
羽村堰下 | 9:30 | 19.4℃ | 8人 | 6尾、10尾、0尾、5尾、 | 15cmから18cm | 魚道直下流の瀬で漁獲されていた。 |
東秋川橋 | 9:50 | 20.3℃ | 40人 | 3尾、14尾、6尾、2尾、2尾 | 12cmから18cm | この付近の最多は14尾で成魚稚魚半数。瀬では成魚橋下が比較的釣れていた。下流瀬は平均2尾から3尾。 |
東秋留橋下流 | 10:20 | 21.9℃ | 60人 | 3尾、5尾、6尾、0尾、2尾、15尾 | 16cmから18cm | |
東秋留橋上流 | 10:40 | 測定せず | 40人 | 15尾、16尾、13尾、10尾 | 16cmから18cm | 橋上瀬で、成魚が漁獲されていた。瀬には入れなかった人は、漁獲尾数が少ないようだ。上流堰下枝流の浅瀬で稚魚を30尾釣った人がいた。 |
秋留橋 | 11:12 | 21.4℃ | 50人 | 18尾、10尾、5尾、6尾、16尾 | 18cmから20cm | 堰下(網元前)の瀬で成魚がつれていた |
山田堰下 | 11:35 | 20.8℃ | 8人 | 3尾、3尾 | 16cmから18cm | 40人位居たが、みんな帰ってしまった。2尾が最多だったのではないか。砂利が多く玉石がない。 |
平井川菅瀬橋下流 | 12:00 | 22.8℃ | 1人 | 13尾 | 18cm | 水が少ない。型は良い。下流の野球場付近で8尾釣った。 |
平井川新開橋下流 | 12:25 | 測定せず | 3人 | 釣り人には聞き取りせず、支部テントで聞き取り | 16cmから18cm | 平均15尾、最高48尾。出漁者は10人 |
落合 | 9:15 | 17.6℃ | 27人 | 5尾、12尾、13尾、5尾、7尾(落合橋の瀬) 6尾、5尾(養沢川出合) |
14cmから16cm 14cmから15cm |
橋の上下で、下の方が大きい |
養沢川堰堤上 | 9:45 | 18.1℃ | 1人 | 聞き取りできず | ||
南秋川笹野大橋 | 10:20 | 16.3℃ | 0人 | マス釣1人 | ||
上日向橋 | 10:35 | 16.8℃ | 9人 | 1尾、0尾、6尾、3尾、7尾 | 12cmから14cm、成魚少々 | 「魚が見えない」 |
佳月橋 | 11:40 | 18.7℃ | 44人 | 10尾、3尾、1尾、6尾、15尾、5尾、「死魚が流れてくる」(4尾、10尾) | 10cmから12cm 15cmから16cm 18cm |
橋下流の瀬で聞き取ったが、人により釣れている大きさが全く違っていた |
錦江閣 | 12:10 | 20.5℃ | 60人 | 3尾、6尾、2尾、13尾、6尾、6尾、 | 12cmから13cm 小~大各種 |
「淵頭に死魚が2尾しずんでいる」 3尾は子供 |
小庄堰下 | 12:40 | 19.3℃ | 31人 | 10尾、4尾、21尾、7尾、4尾、 |
14cmから18cm 20cmも若干 |
「死んだ魚がトロミにたまっている」、「10:00には釣れなくなって、また釣れだした」、「魚道は釣れてない」 |
魚体測定結果
方法
平成15年6月15日、地元の友釣り研究会の協力により、奥多摩漁協管内の5区から7区で釣獲されたアユを測定した。
結果
図1に解禁調査結果の経年変化を、図2に解禁時の全長組成を示した。また、表1に場所別の釣獲結果を示した。本年の結果は、13人が 172尾を釣獲し、平均釣獲尾数は 13.2尾(0尾から43尾)と昨年(9.4尾)より約4尾多かった。
釣獲アユの全長は 131mmから202mm(平均171.5mm)、体重は 16.7gから70.6g(平均39.4g)で、魚体は昨年の159.3mm、34.1gより大きかった。
場所別では御岳・川井周辺で20尾以上釣れているが、他の場所は10尾未満で、鳩ノ巣・奥多摩周辺では5尾未満であった。
本年度も河川水温は低目で推移し、放流アユの移動分散が進まず、アユは水温の高い発電排水口や岸よりの浅場に群れており、釣れる場所と釣れない場所がはっきり分かれていた。
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