「夏休みお魚教室」への参加者は137名であった。そのうち109名(80%)がアンケートに協力し回答してくれました。

 回答者の男女比は、男性44%、女性56%で、子供に付き添って参加した保護者の多くが母親であったことから、女性の割合が高くなったと考えられます。

 参加者の年齢構成を見ると、9歳が最も多く24%、次に10歳、11歳の順となった(14歳以上の21%は保護者なので除く)。小学校4年、5年生が参加者の半数以上59%を占めたことになる。

これは、学校の社会科授業で水産業等を学ぶため、この世代の関心が高くなり参加者が増えたと考えられる。

 次に、それぞれ催し物の内容に関する問いでは、「1. 目指せクイズお魚博士」には、74人が「おもしろかった」と回答しているが、クイズの内容に関して、38人が「難しかった」と答えていることから、出題内容については、学校での授業などを考慮し、考えるべきであった。

 しかし、自由意見の中には「クイズが勉強になった」や「もう少し問題を増やして欲しい」との回答もあった。

 クイズの全問正解者10名には賞品を進呈したが、自由意見では「不正解でも全部正解のメダルをもらい、賞品までもらっている子供がいた」「全問正解でもジャンケンで負けて賞品がもらえなかった」等があり、正解者の記録や賞品授与の方法については、再考の必要性があると思われる。

 「2. かまぼこを作ろう」には、アンート回答者の約半数51名が参加した。その内44名(86%)がよかったと回答している。他の催し物と比べ、参加者の満足度が最も高かった。

 また、自由意見でも、「かまぼこ作りに参加したかった」という意見が10名から寄せられていることから、参加できなかった人の関心も、もっと高かったと考えられる。

 「2. お魚を3枚におろそう」は、アンケート回答者の36%が参加した。満足度は、「かまぼこを作ろう」の次に高い28名(84%)であった。

 2つの催し物は人気が高く、参加は「かまぼこ」と「3枚におろそう」のどちらか1つになる場合が多かった。自由意見でも、両方の企画の来年への継続希望が多かった。

 「3. 顕微鏡で見てみよう」は73名(75%)と「東京のお魚展示」を除いて、最も多くの人が訪れた催し物であった。

 満足度は68%で、自由意見の中には、「顕微鏡が1番楽しかった」という意見もあり、学校を含め日常では、見ることの出来ない、貴重な体験を経験できたのではないかと思う。

 「4. 廃油から石鹸」では、47名(51%)が参加した。参加者の満足度では37%が普通であったと答え、他の催し物と比べ、あまり目立たなかったようである。しかし、参加者からの石鹸の元の問い合わせもあり、今後の普及や環境への配慮につながっていけばと思う。

 視聴覚室でおこなわれた「5. 東京のお魚展示」の中の「東京のお魚展示」は、75%が「よかった」と回答し、八丈分場から冷凍で送られてきた普段あまり目にすることのない魚、多数に触れることが出来、満足度も高かったと思われる。

 「奥多摩やまめの展示」では、70名73%が「よかった」と回答している。

 「奥多摩やまめ」には、熱心な質問者もあり、奥多摩分場からの応援で解説員を置いたのは良かった。

 「トコロテンの試食」では、72%が「良かった」と回答し、自由意見でも「美味しかった」という意見が目立った。また、「食べられる海藻についてもっと知りたい」という意見があった。


その他

 昨年からの参加者は1組だけあったが、「昨年よりも充実して楽しかった」という意見であった。

 より、多くの人に体験させるために、「かまぼこ」や「3枚におろそう」では、1回1回の所用時間を短縮したため、1回あたりに充分な時間が確保できなかったが、多数の、「また、来年も実施して欲しい」との希望が寄せられた。

 大変混雑した2つの催し物「かまぼこを作ろう」と「お魚を3枚におろそう」では、緊急に整理券を配り、他の催し物への誘導を行い混乱の収拾を図ったが、当初クイズ終了後のアナウンスで、混乱を避けるために、6階での各催し物への人の割振を行う予定であった。しかし、一部の参加者が、アナウンスを無視し、いち早く移動をはじめたために、その他多数の人の移動を引き起こしてしまった。来年以降は、会場や参加者の整理についても充分検討する必要がある。


参加者の男女比 参加者の年齢構成
1. 目指せクイズお魚博士 2. かまぼこを作ろう
2. お魚を3枚におろそう 3. 顕微鏡で見てみよう
4. 廃油から石鹸を作ろう 5. 東京の魚展示
5. 奥多摩やまめの展示 5. トコロテンの試食