平成12年度東京都農林水産技術成果発表会は、平成13年2月20日(火曜日)、東京都農業試験場(立川市富士見町3-8-1)において開催された。

 今年度の発表は、研究機関のほか行政機関における成果も初めて発表され、6名の外部審査委員の合議により優秀賞3点(太字)が選ばれた。このうち、ハマトビウオのABCを算出し、平成13年1月より都として初めて実施するハマトビウオの年間目標漁獲数量の算定に反映させた研究、「適正な漁獲量を明らかにして、島の春とび漁の復活をめざす」(八丈分場:堀井善弘研究員発表)が高い評価を受け、昨年の最優秀賞「キンメダイは何処で生まれているか」に続いて2年連続の栄冠に輝いた。

 なお、行政機関からの成果では、水産試験場でも「都農業用水堰魚道整備に係わる魚道会議」委員として参画し指導を行った農地緑生課の「農業取水堰に設置された魚道の改良」が受賞した。

【発表課題】(太字は優秀賞)

  1. 資源はめぐる。……生ゴミと剪定枝の農地利用(農業試験場)
  2. 家畜ふん尿処理における粉砕古紙の利用についての検討(畜産試験場)
  3. 花粉症に挑戦「人に優しいスギ・ヒノキの開発」(林業試験場)
  4. 適正な漁獲量を明らかにして、島の春トビ量の復活を目指す(水産試験場)
  5. 自家配合飼料分析調査について(肥飼料検査所)
  6. 酪農家による乳製品生産への取り組み(南多摩農業改良普及センター)
  7. 農業用取水堰に設置された魚道の改良(農地緑生課)
  8. 東京都新島村若郷地区における山腹岩塊崩壊と落石防止策(林務課)
  9. カワウによる河川魚類の食害調査について(水産課)
  10. ニワトリ、ウサギの健康チェック(学校飼育動物)(家畜保健衛生所)