3月5日、奥多摩分場会議室に養殖関係者、漁業関係者、遊漁者等45名の参加をいただき、奥多摩分場研究成果発表会を開催いたしました。発表課題は、下記の6題で、各発表に対して活発な意見交換が行われました。なお、資料入手希望の方は奥多摩分場にご連絡下さい。

発表内容

  1. マス類の主な病気と対処方法(牧 研究員)
    マス類が病気にかかったときの症状と治療方法等を説明しました。病気が疑われる時には、分場に連絡下さるようお願いしました。
  2. 魚病の発生状況(辻 研究員)
    14年の都内での魚病の発生状況を説明しました。平成14年の診断件数は55件で平成13年の41件より増えましたが、例年並みの発生件数でした。
  3. イワナ発眼率向上試験
    最近、イワナの種苗生産時に発眼率が低下していることを受けて研究を開始し、初年度でしたが、解決の方向を見いだしました。
  4. ニジマス飼育への循環水利用(石川 研究員)
    養殖用水が不足する時期に循環水を利用する目的で、完全循環飼育での問題点を検討しました。
  5. ヤマメ斑紋試験の経過(龍 研究員)
    約10年前に選抜により、斑紋数を天然魚と同じ水準まで減らしましたが、実態を調査したところ再び増加傾向になるため、今後対策が必要であることがわかりました。
  6. 奥多摩湖魚類相調査(斉藤 研究員)
    3年ぶりに8月に奥多摩湖に生息する魚類を調査しました。ワカサギ187尾、オイカワ95尾、ウグイ83尾など13種522尾の魚類を確認しました。

奥多摩分場研究成果発表会を開催