漁業収益を高める技術開発研究

漁業収益を高める技術開発研究

1. 養殖業の生産性向上に関する研究

1) 魚病診断と疾病別対策研究

養殖魚の魚病身団を行い、予防、治療で病害を防除して、安定した養殖業を確立します。
放流アユの冷水病とエドワジエラ・イクタルリの確認をします。重要疾病の診断、予防、対策を行い、原因不明の疾病を診断します。

2) IHN抗病系品種の作出に関する研究

IHN(伝染性造血器壊死症)はウイルス性疾病で薬がありません。IHNに罹りにくいニジマス品種を作り、マス類養殖業の安定を図ります。
選抜育種により抗病性の高い品種を作ります。抗病系のニジマスの養殖特性を調べます。

漁船漁業の生産性向上に関する研究

1) カツオの漁場形成予測研究

八丈島ではカツオの水揚げ高が漁業収入の半分を占めています。八丈島周辺海域でカツオの漁場形成要因を明らかにし、精度の高い短期漁場予測手法を開発します。
漁獲情報の収集し、魚体測定、標識放流を行います。水温、クロロフィル量などから海洋構造を明らかにします。

6.jpg八丈島カツオの出荷

2) メカジキ標識放流

小笠原ではメカジキ立て縄漁の水揚げ高が漁業収入の半分を占めています。広域回遊魚であるメカジキの生態を明らかにするため、標識放流を行います。
試験操業で漁獲したメカジキにPAT(ポップアップアーカイバルタグ)を装着し、回遊経路、滞留海域の水温、昼夜の深浅移動などを調べます。

mekajikihyousiki.jpgメカジキの標識付け

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