コイヘルペスウイルス病情報
コイヘルペスウイルス(KHV)病に関する情報(東京都産業労働局のHPへのリンク)
コイヘルペスの感染が確認された河川については以下の図をご参照ください。
東京都内のKHV病既発生河川図 [2765KB pdfファイル]
コイヘルペスウイルス(KHV)病について Q&A
Q1 日本各地でKHV病によりコイが死亡していますが、どんな病気なのですか?
コイヘルペスウイルス(koi herpes virus KHV)と呼ばれるウイルスが病原体の、コイ、ニシキゴイだけにかかる病気です。また、持続的養殖生産確保法において特定疾病に指定されています。
この病気の死亡率は高く、現在のところ、治療薬やワクチン等はありません。
Q2 KHV病は、人に感染するのですか?
人には感染しません。仮に食べても人体に影響はありません。
Q3 これまでKHV病が発生したことはあったのですか?
日本では、2003年に茨城県霞ヶ浦で初めてこの病気が確認されました。
世界では1997年にイスラエルで初めて確認され、米国、ヨーロッパや東南アジア等で発生しています。外国とのコイの輸出入については、規制があります。
都内では平成15年(2003年)に初めて確認され、平成16年(2004年)に大発生しました。現在では2、3年に一度の頻度で発生しています。
Q4 KHV病はどのように感染していくのですか?
KHV病に感染している、あるいは感染したことがあるコイがいると、接触や水を介して他のコイに感染します。
したがって、KHV病で汚染された水域のコイを他の川や池などの水域に放してはいけません。
また、感染していても水温が低いと発症しませんが、水温が高くなる(18~25℃)と発症し、死亡します。そのため、水温が低い時期に新しいコイを購入するのは危険です。
Q5 コイはKHV病に感染するとどのような状態になるのですか?
目立った外部症状はありませんが、行動が緩慢になったり、エラが白くなり、体表がただれる等の症状がみられ、最後には死に至ります。
Q6 どのようにしてKHV病に感染したとわかるのですか?
ウイルスの蓄積が多いコイのエラを採取してPCR検査を行い、ウイルスのDNAで確認します。
Q7 KHV病が発生していない場合、どのようなことに気をつけたらいいですか?
新しくコイをいれる場合は、汚染水域からのコイでないことを確認してください。併せて、汚染水域のコイと接点がないことも確認してください。
水温が低い時期はKHVに感染していても発症しないことが分かっています。したがって、冬季にコイを購入するのは控えましょう。
コイを購入する場合は信頼できる業者から購入するようにしてください。また、ほかのコイと一緒にする前に、水温を20℃以上にした別の水槽で二週間以上飼育して、健康かどうか確かめることをお勧めします。
Q8 いままでと異なるコイの異常(大量死亡等)が見られたら、どのように対処すればいいですか?
まず、下記までご連絡下さい。
東京都産業労働局農林水産部水産課: 03-5320-4886
また、汚染の拡大につながる出荷や移動等を見合わせて下さい。