ロベチップとクサヤ加工残渣で作成した堆肥は、重金属含量が法令規制値以下であり、農作物生育に対して市販堆肥と同等かそれ以上の効果を持っていることがわかりました。
また、製造コストを試算した結果、市販堆肥より低コストで製造が可能であることがわかりました。
アシタバは伊豆諸島の代表的な特産野菜で、大島では生産量、生産者数とも増加しています。しかし、近年、アシタバの栽培地において、今まで見られなかった蛾の幼虫による食害が拡がっています。今後の防除対策のため、この害虫の被害実態、発生生態を調べました。その結果、今まで害虫としての記録がないウラグロシロノメイガと呼ばれる蛾で、その被害は大島、利島、神津島で認められ、特に大島北部では最も被害が大きいこと、BT剤でヨトウムシなどの防除を行っている圃場では被害が少ないことなどが分かりました。
二酸化硫黄が主因の火山ガスが各作物等に被害を及ぼしています。その状況を把握するため高濃度ガスが流入した地区周辺と施設内作物等について調査を実施しました。感受性は品目により大きく異なり可視的被害に差異が見られます。火山ガスに対して耐性が認められた品目の一部は経済性が期待され普及に向けた検討を開始しています。