三宅島で伝統的に栽培されていた赤芽芋の復活を目指し、島内外から広く系統を収集しました。収集した赤芽芋の系統を栽培し、収量の比較や島内生産による外観評価、食味評価の結果から、1系統を選抜しました。
「ニューギニアブラック」は細長い葉を持ち、強い光沢のある濃い紫~黒色の葉を持つ特徴的な品種です。収穫可能枚数はやや少ないですが、密植栽培することで枚数の増加が可能で、新たな生産・出荷が期待できる有望な品種です。
アフリカマイマイは、依然として父島では分布域が限られ低密度、母島においては島全体に高い密度で生息しています。母島では蔵卵個体の存在が続いており、今後の経過観察と、国指定天然記念物の固有陸産貝類に配慮した防除対策が必要です。