東京都では、都民や釣り人等から関心が高く、水産資源としても重要なアユについて、昭和58年から多摩川下流部で遡上調査を行っています。
　このたび、平成31（令和元）年の調査が終了しましたのでお知らせします。

PDF版はこちら.pdf [335KB pdfファイル] 

 1．調査方法

①   期　間：平成31（令和元）年3月22日から5月31日まで

②   場　所：多摩川河口より11 kmの地点

③   算定方法：定置網を設置。午前10時から翌日の午前10時までの24時間に網に入ったアユの数を毎日計数。期間中の

　　累計数を入網率※で除して遡上数を推定。

　　　　累計入網数：179,668尾　　　入網率：5.4%※

　　　　推定式　　　179,668尾÷0.054＝約333万尾

　　　　
※入網率：調査地点から約6 km下流でアユに標識をつけて放流し、そのうち定置網に入網したアユの割合

2．調査結果

　調査開始から5月中旬までは降雨が少なく、入網数は低調に推移していました。5月21日にまとまった降雨があり、その翌々日以降に数万尾の入網がみられました。遡上盛期は5月下旬となり、平成21年に現地点で調査を開始して以降、最も遅い時期となりました。調査期間中の多摩川におけるアユの遡上数は333万尾と推定されました。なお、魚体サイズは5-6cmでした。
 
　　詳細な結果は、HP　http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/22,22495,44.html　に掲出しています。