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平成20年度 主要成果集

平成20年度 主要成果集

日本最東端の島の有用魚類を調査する ~南鳥島(マーカス)周辺での漁業資源調査~

我が国の最東端に位置する南鳥島は、隆起したサンゴ礁からなる周囲6kmほどの小さな島です。沖ノ鳥島と同じように東京都小笠原村に属しています。周辺には別の島はなく、この島があるために広大な200海里水域を設定することができます。島しょ農林水産総合センタ-では、平成8年度に続き同島周辺海域の漁業資源調査と海洋観測を行い、ハマダイやキンメダイをはじめとする漁業資源の状況と漁場環境について、各種のデ-タを収集しました。

沖ノ鳥島における漁場開発

 沖ノ鳥島は日本の最南端に位置し、周辺に陸地のない孤立した島です。近年、沖ノ鳥島における水産開発の重要性が認識され始めました。そこで、東京都では、浮き魚礁の設置や礁内水産資源の調査などを行いました。島周辺3カ所に設置した浮き魚礁にはカツオや小型マグロが多数集まっていました。また、礁内にはシャコガイの一種であるシラナミガイが高い密度で生息していました。

深海の魚類資源を開拓する ~三宅島近海における深海底釣調査~

 三宅島近海の水深400~1000mの深海において、アブラボウズ、アラメヌケ、アコウダイ等を対象とした新漁場開発調査を平成20年6~7月に延べ5日、試験操業を延べ33回行ないました。その結果、アブラボウズ、アコウダイ等を漁獲し、調査海域が深海底釣漁場として有望であることが分かりました。

キンメダイ資源動向調査 ~漁業者とともにキンメダイの漁場別資源状態を調べる~

 キンメダイは2006年東京都水産物の統計では水揚金額が第1位となり、東京都における最重要魚種となっています。一方で、2007年より太平洋南部のキンメダイは水産庁資源回復計画魚種として、資源回復の取り組みが行われています。当センターでは、近年漁獲量が増加しており、他県船も操業を行っている神津島周辺漁場において、漁場別の魚体測定を実施し、また、漁業者が自主的に取り組んできた日報記録から、漁場利用状況、魚体組成、1日1隻当たりの漁獲量などの漁場別漁獲動向を把握する取り組みを行っています。今回は利用頻度の多い6漁場について、魚体組成や漁獲動向を検討いたしました。

「テングサの島 三宅島」の復活を目指す ~海藻礁によるテングサ漁場の回復~

 三宅島のテングサ(マクサ)漁場の回復が遅れている一因として、降灰や泥流による火山灰や土砂等が漁場へ堆積することによりマクサ胞子の着生が阻害されている事が考えられました。そこで、新たな基盤を設け、胞子の着生を促すとともに、栄養繁殖(ちぎれた藻体が基盤に付着し、生長する性質)を利用してテングサを繁茂させることを目的とした海藻礁を三宅島の漁場に試験設置したところ、対照ブロックや周辺の岩礁と比較して、テングサが着生しやすい事を示す結果が得られました。

八丈島におけるクサヤモロ棒受け網漁と魚群特性 ~今後の広域的な生態研究に向けて~

 クサヤモロについて、これまで行ってきた魚体測定などの資料を整理解析ました。その結果、伊豆諸島南部海域では、7月に「小ムロ」が加入し、漁獲対象となることが分かりました。翌年まで生残し、「大ムロ」に成長した群れは、その一部が6月頃に成熟途中で、残りの未成熟な「大ムロ」も11月までには八丈島周辺から、他海域に移動することが示唆されました。また、熱帯域のクサヤモロを調査した結果、伊豆諸島南部海域とは、魚体組成と成熟状況が異なることが分かりました。

どこで生まれて、どこへ行くのか 小笠原のメカジキ

 近年、急速に伸びてきた小笠原の「たて縄漁業」。メカジキの水揚げだけでも、生産金額の半分以上を占めるまでに成長しました。ハイテク標識(PAT-tag)を駆使することで、未解明であった回遊経路の一部が明らかになりました。また、標本船による調査により産卵期や産卵場所、食性、釣獲水温などが分かりました。近赤外分光器による脂質の簡易測定法の開発にも着手、メカジキ資源の有効利用についても検討しました。

小笠原でイシダイの種苗生産に成功

 天然由来のイシダイ親魚から自然産卵によって得られた卵を用いて種苗生産を行い、稚魚約3.7万尾の生産に成功しました。卵からの生残率は20.3%と高率でした。生産した稚魚で養殖試験を行い、日齢297で体重321gに成長し、活魚出荷サイズに達しました。増肉係数は1.8、増肉単価は399円/kgで、コストパフォーマンスにも優れていました。
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