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平成29年度 主要成果集

平成29年度 主要成果集

キンメダイ耳石の年輪別元素分析 ~耳石の元素組成でキンメダイの移動経路を探る~

 魚の耳石については、それを構成する元素の組成が、生息環境に影響されることが分かってきました。そこで、キンメダイの耳石について、年輪ごとに元素組成を分析しました。その結果、ストロンチウムなど、いくつかの元素では、その組成がキンメダイの移動経路を把握する上で、有力な手がかりとなることが示唆されました。

八丈島周辺海域におけるキンメダイ幼魚 ~キンメダイの生態解明に向けて~

 これまで、八丈島周辺海域において、キンメダイの産卵は確認されていましたが、幼魚の漁獲例が殆ど無いことから、幼魚は分布しないと考えられていました。平成27年11月に漁業者からキンメダイ幼魚の漁獲情報を得ることができました。その情報を基に漁業調査指導船「たくなん」で試験操業を行い、計13回の操業で幼魚計155尾(尾叉長16.5‐24.8 cm)を漁獲しました。伊豆諸島南部におけるキンメダイ幼魚の分布については情報が乏しく、その生態を解明する上で貴重な知見となりました。

三宅島におけるテングサ(マクサ)群落の鉛直分布 ~超音波を使って海藻類の分布状況を調べる~

 大島事業所では、平成12年の大噴火により大きな被害を受けた三宅島のテングサ(マクサ)漁場について継続的に調査を行っています。今回、新しい試みとして超音波ソナーを使った調査を行い、三宅島でのマクサ群落の分布について新しい知見を得ることができました。

トサカノリ増殖技術開発の取り組み ~人工種苗を用いた移植手法の検討~

 トサカノリ人工種苗の天然海域への移植方法について検討しました。ロープ移植では、設置水深を変えて移植を行い、また、基質移植では異なる生長段階の種苗が付着した基質を同時に移植することで、移植に適した水深や種苗の生長段階を把握しました。

キンメダイ資源の負担軽減に向けた取り組み ~マイナーな魚種に光を!~

 知名度が低い魚種である、アコウダイ、アブラボウズ、クロシビカマス、ハチビキについて、伊豆諸島北部海域での水揚げや東京都漁連流通センターを通じた販売状況、鮮度低下について調べました。アコウダイやアブラボウズは比較的需要があり魚価も高く、ハチビキは需要はあるが魚価は安い、クロシビカマスは地域性の強い魚であることが分かりました。また、ハチビキは鮮度低下が早く、島外流通のためには工夫が必要であることがわかりました。

メカジキの効率的な漁獲を目指す ~メカジキ漁場予測技術開発に関する研究~

小笠原における重要な漁獲対象種であるメカジキについて漁業の効率化を図るため、潮汐により生じる内部潮汐に着目し、モデルデータを用いて内部潮汐場と漁場の関連性を検討しました。その結果、内部潮汐が500m深を通過する場所および潮流が収束する場所が漁場となりやすいことがわかりました。このことから、海面高および水温等の海況情報に加え内部潮汐場の形成予測をウェブ上で公開しました。

“アユのゆりかご東京湾”で春を待つシラスアユ ~多摩川河口で大量に採集されたシラスアユを読み解く~

 天然遡上アユは、シラスアユと呼ぶ仔魚期を餌が豊富な内湾で過ごします。そのシラスアユが平成30年3月期に、多摩川河口の内湾調査地点で大量に採集されたことが特筆されます。そこで今回、これらのシラスアユの発生時期や採集量に関して検討しました。その結果、前年12月~ 1月頃にふ化して川を下った遅生まれのアユであること、多摩川河口に広がる水域に、過去とは桁違いの濃密なアユの群れを形成していたことがわかりました。今回のケースが一時的であったにせよ、アユが本来生息する波打ち際付近よりも外敵に狙われやすい水域に生息していたものと考えられました。

東京湾の河口浅場は生物にとって棲みやすいのだろうか? ~水質・底質と定着性生物の動向から実態を探る~

 水質改善努力が実を結び、多摩川をはじめ都内河川の稚アユ遡上数や、河川下流に棲むヤマトシジミが著しく増加しました。しかし、内湾の浅場で育つ、アサリなどの二枚貝の漁獲量は激減し、“江戸前のはぜ”はこの10年ほど漁業を中断しています。そこで、その要因の一つと考えられる貧酸素水塊の形成期前後における水質・底質と二枚貝の動向調査を行い、影響を調べました。その結果、成層期の夏期を中心に貧酸素水塊にともなう底質環境が著しく悪化すること、また秋期における出水の影響も非常に大きいことがわかりました。
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