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平成22年度 主要成果集

平成22年度 主要成果集

八丈島海域におけるキンメダイ幼魚の初記録(魚体組成から資源状態を探る!)

 平成22年10月3日に八丈島では初めてキンメダイの幼魚である「糸引きキンメ」が採集され、加入機構を考えるうえで貴重な記録となりました。また、漁場別の魚体測定により、平成21、22年には八丈島の東の漁場で小型魚の加入が確認されるなど、平成12年以降八丈島で水揚げされるキンメダイの大型化傾向が続き、加入不足が心配されていた八丈島近海のキンメダイの資源動向に変化が見られています。

メカジキの漁場予測を目指して

 平成18から20年度メカジキ標識放流事業の調査・研究によって得られた成果をもとに、小笠原海域での効率的なたて縄漁業をおこなうための予測システムの開発を行いました。本システムは、海面高度衛星データより、小笠原諸島周辺海域における水温、水深と位置の3次元構造を推定し水産センターに配信するものです。現在、地元の漁船の協力により実証試験を行っています。

メカジキの産卵場所を探る (メカジキの持続的利用を目指して)

 メカジキの初期生態を調べるため小笠原諸島周辺海域において、マルチネットによるメカジキの卵稚仔の採集を試みました。その結果、父島西沖でメカジキの稚魚が採集され、本種が小笠原周辺海域を産卵場所としていることがわかりました。

スポアバッグでテングサを生やします (より効果的なテングサ藻場造成に向けた技術開発の取組)

 テングサ類の一種であるマクサを用いて、スポアバッグの投入試験を行いました。その結果、スポアバッグから放出された胞子は、7から10月に多く着底することがわかりました。また、着底した胞子のその後の生育及び海洋環境の調査結果から、幼藻体の生育を制限する要因として、漂砂による摩耗が推察されました。。

東京湾の水質・生物データから湾奥を診断する?(湾奥の現状と課題について)

 排水規制や下水道の普及により水質が好転した河川では、天然アユの遡上が大幅に向上し、ヤマトシジミの漁獲量も増大しました。しかし、流域人口が約2,900万人の東京湾奥は、栄養塩等が常に流入する上、堆積中の底泥から栄養塩が溶出し、プランクトンの異常発生と堆積、貧酸素・青潮などの問題が多発し、底生生物が大量に死亡・衰退する悪循環がみられます。そこで、その実態把握と解決策を検討しました。

卵稚仔調査からみえてきたキンメダイの生活史

 島しょ農林水産総合センターがこれまでに行ってきた調査で、キンメダイの生活史の一部が解明されつつあります。7月から9月にかけてキンメダイの卵は八丈島以北の海域に、稚仔魚は八丈島以南の海域に多く出現することが明らかになり、八丈島を中心とした伊豆諸島海域がキンメダイの主要な産卵場及び幼稚仔の保育海域であることが推測されます。

計量魚群探知機でキンメダイの現存量を推定する

 漁業調査指導船「みやこ」に搭載する計量魚群探知機を用いて、三宅島南西海域に位置する第2大野原海丘で調査を行い、得られたデータをもとにキンメダイの現存量を推定したところ、同海域のキンメダイ現存量は約1,000トンとなり、平成13年度に推定した約500トンを大きく上回る結果となりました。

ケンサキイカのブランド化に向けた技術開発の取組

 伊豆諸島産ケンサキイカの品質を高めるための新たな鮮度保持手法について検討しました。神経締め後に冷海水と酸素ガスを充填したビニール袋内で保蔵したところ、従来の出荷形態である「下氷」で保蔵した場合と比較して肉の透明感(48時間後)が改善されました。

奥多摩やまめの特産品としての定着化 (加工品開発で販路拡大を目指す)

 冷凍フィレやくん製などの加工品を活用した奥多摩やまめの普及に取り組みました。その結果、販売額が増え、利用店舗数も安定して、地域の特産品として着実に根付いてきました。特に冷凍フィレの需要は大幅に伸び、くん製も安定した需要を得ています。今年度は新たな加工品として「ひらき」の開発、普及に取り組みました。

海藻の苗を作り、育てる (有用海藻の種苗生産)

 八丈島では黒潮流路の変動により高水温・貧栄養の海況が継続し、マクサ等の有用海藻が激減してしまいました。八丈事業所では、激減したマクサの核藻場維持のために種苗生産技術の確立を行うとともに、その技術の他海藻への応用の可能性を探りました。

小笠原におけるイシダイ養殖の可能性

 種苗生産したイシダイ稚魚を2年間養成したところ、全長33 cm、体重 789 gに成長し、商品サイズに達しました。この間の生残率は99.1%、増肉単価は786円でした。この結果から、小笠原諸島における本種の養殖は十分利益が得られることがわかりました。また、当地において、本種は全国で初めてふ化後1年で産卵することもわかりました。

江戸前アユはスプリンター? (江戸前アユの遡上生態ついて)

 多摩川では近年、毎年100万尾を超えるアユが東京湾より遡上しています。これら天然遡上アユに対しては、流域の漁業者のみならず、一般都民も非常に高い関心を示しており、多摩川の環境を考える上での象徴にもなっています。一方で、多摩川中流域のアユの遡上生態については、不明な点が多くあります。そこで、遡上アユの追跡調査によりアユの遡上速度把握を行いました。
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