東京都島しょ農林水産総合センター 令和3年度 研究成果発表会(水産部門)

東京都島しょ農林水産総合センター 令和3年度 研究成果発表会(水産部門)

平素より、関係各位の皆様におかれましては、当センターの業務運営に対しまして特段のご指導ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

研究成果発表会は、例年対面にて開催(令和2年度は中止)しているところでございますが、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う影響を鑑み、今年度はwebで開催することとなりました。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦のほどよろしくお願いしたします。

(1)タカベ卵の分類形質再検討と定量化の試み ~卵の数からタカベ資源量は推定できるようになるか?~ 飯島純一(大島事業所)

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要 旨:タカベの資源量推定にあたり、新たな手法として"卵数法"が適用できるかを検討するため、従来の外部形質を基に仕分けた卵について、DNA分析を加えて分類形質を再検討しました。また、表層に分布するタカベ卵を量的に比較できるかを検討するため、気象庁ニューストンネットを用いた卵の定量採集を試みました。 その結果、タカベ卵の分類形質を絞りこむことができ、さらに卵の定量採集についても可能性が見えてきました。

(2)メダイの知られざる生態に迫る ~その持続的利用を目指して~ 高杉 新(八丈事業所)

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要 旨:八丈島の重要な漁業対象種であるメダイについて、成長や成熟時期、食性を明らかにしました。また、試験操業の結果について、黒潮流路とメダイの漁獲特性の関係を解析しました。その結果、黒潮が八丈島の南側を通過する場合(C型)は北側を通過する場合(非C型)と比べて、漁獲水深は浅く、漁獲水温は低くなることが明らかになりました。

(3)小笠原諸島海域におけるハマダイの基礎的生態と漁獲状況 ~ハマダイ資源の安定化を目指して~ 新藤達弥(小笠原水産センター)

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要 旨:小笠原諸島の重要な漁業対象種であるハマダイについて、年齢査定や魚体測定及び水揚げデータの解析を行いました。その結果、長期航海の増加が漁獲量の増加をもたらしていること、CPUEは横ばいから増加傾向であることが分かりました。また、2~3年間隔で卓越年級群が発生している可能性が示唆されました。

(4)多摩川下流域における魚類相の変化 ~アユの遡上調査から見た多摩川下流域の変化~ 橋本 浩(振興企画室)

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要 旨:東京都では昭和58年から、多摩川下流域に定置網を設置し、江戸前アユの遡上状況を調査しています。定置網にはその他の魚類も入網し、調査では魚種査定と計数を行っています。今回は、過去37年間のデータを整理し、魚種の変化を把握するともに多摩川下流域を取り巻く環境の変化についても検討しました。

(5)東京湾奥における魚類の出現状況 ~最近10年間のモニタリング調査から~ 木本 巧(振興企画室)

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要 旨:東京湾奥において小型底曳網による魚類のモニタリング調査を継続して実施していますが、今回、最近の10年間(2011~2020年)について取りまとめたところ、延べ23万尾、12目、76種の魚類が出現しました。出現尾数はマハゼを中心にハゼ科魚類が89%と突出し、カタクチイワシ、サッパ、アユ、シログチ、コノシロ、スズキと続きました。

各発表課題に関するご質問等は下記のご質問フォームよりお願いします。

※お寄せいただいたご意見・ご感想は、次回開催のために参考にさせていただきたいと思います。

各発表の動画は、YouTubeからもご覧いただけます。

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