東京都島しょ農林水産総合センター 令和6年度 研究成果発表会 (水産部門)

東京都島しょ農林水産総合センター 令和6年度 研究成果発表会 (水産部門)

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島しょ農林水産総合センター所長挨拶

所長挨拶.PNG

(1) カツオ漁場予測技術の開発

カツオ漁場予測.PNG

要 旨:八丈島周辺海域におけるカツオ曳縄漁の効率的な操業を支援するため、電子標識から推定したカツオの遊泳位置と海況データから漁場予測モデルを開発しました。

こうした調査手法の適性を把握することで、効果的な調査が実施できるようになりました。

(2) 小笠原諸島海域におけるハマダイ資源の現在とこれから

ハマダイ資源.PNG

要 旨:小笠原諸島の重要な漁業対象種であるハマダイの高度有効利用に向けて、水揚げ情報の把握や、資源評価手法の開発、付加価値向上技術の開発等を行いました。

その結果、成長式や産卵盛期などの資源評価に必要な情報や脂質含量の季節変動などの付加価値向上に繋がる知見が得られました。

(3) 主要魚種の資源評価票作成について

資源評価票.PNG

要 旨:昨年、漁業情報データベースのシステム改良とデータ整理をおこないました。

本年は漁業情報データベースに登録されたデータを使い、主要15種について漁獲量やCPUE (Catch Per Unit Effort)をもとに資源の状態を判断し、資源評価票を作成しました。

(4) 内水面魚類生息環境調査

内水面魚類.PNG

要 旨:島しょ農林水産総合センターでは、多摩川の本流、支流、奥多摩湖において、魚類の分布状況の変化を把握するため、定期的なモニタリング調査を続けています。

今回は、令和5年に実施した多摩川上流域と日原川での調査結果を報告します。

(5) 大島周辺海域における栄養塩濃度とテングサ類調査

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要 旨:伊豆諸島海域における海中への栄養塩供給(施肥)による藻場造成対策へ向けた基礎的な知見を収集するため、大島において水温と栄養塩濃度(溶存態窒素:DIN、リン酸態リン:PO4-P)のモニタリングを実施し、合わせてテングサ科海藻(オオブサ・マクサ)藻体の栄養状態(全有機炭素濃度(TOC)、全窒素濃度(T-N)、全リン濃度(T-P)を調査しました。

その結果、大島周辺の栄養塩濃度変動を把握できたと共に、島の西側で栄養塩濃度が低い等の地域特性を把握できました。また、藻体の栄養状態からみたオオブサ・マクサの違いを把握できました。

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