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レイ・プランツとは

 ハワイでは冠婚葬祭やフラ(ダンス)、宗教的な儀式に、首や頭、肩にかける伝統的な装飾品”レイ”が使われてきました。レイの材料となる植物を、”レイ・プランツ”と呼びます。レイに使う植物というと、カラフルな花を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、レイには緑の葉やツルなども多く使われます。八丈島では、フラの神様“ジョージ・ナオペ氏”の来島を契機に、レイ・プランツ栽培の機運が高まりました。さらに最近のフラの人気により、国産レイ・プランツを求める声を受け、八丈島におけるレイ・プランツの生産が広がりつつあります。

 

代表的なレイ・プランツ

 代表的なレイ・プランツにティがあります(図1)。ハワイにおいて、ティの葉(ティ・リーフ)は魔除けや幸運を呼び込むものとされており、家の周りに植えたり、皿として料理の盛り付けなどにも使われたりしています。八丈島では元々アオヒロバの名称で栽培されており、後にレイ・プランツとして使えることがわかりました。2枚に裂いたティ・リーフを編み込んで、首飾りなどになるレイ(図2・左)や、バラの花の形をしたレイ(図2・右)などを作ることができます。

 

図1 ティ・リーフの栽培

図1 ティ・リーフの栽培


図2 ティ・リーフで作った首飾りとバラのレイ
図2 ティ・リーフで作った(左)首飾りと(右)バラのレイ

 

新たなレイ・プランツ

 八丈事業所では、八丈島におけるレイ・プランツ生産を振興するため、ティ・リーフ以外の新たなレイ・プランツの栽培技術の開発に取り組んでいます。現在は新品目として、イシカグマやクラウンフラワー、オキナワウラボシについて試験し、農家への普及や販路拡大に向けたPRにも取り組んでいます(図3)。

図3 レイ・プランツの新品目イシカクマ、クラウンフラワー、オキナワウラボシ
図3 レイ・プランツの新品目(左)イシカクマ、(中)クラウンフラワー、(右)オキナワウラボシ