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JA女性部による取組

 JA八丈島女性部(以下、JA女性部)は、八丈島の女性農業者を中心とした組織で、朝市や産業祭での農産物販売の他、小学校で地場産物を利用した調理教室の開催等の活動を行っています。また、JA女性部の下部組織として、加工部会が平成26年から島内農産物を活用した加工品生産に取り組んでいます。加工部会は、八丈フルーツレモンを原料としたレモンジャムやマーマレード、塩レモン等の人気商品を島内外で販売して好評を得ています。 

 

さまざまな野菜作りにチャレンジ

 JA女性部は、漁協女性部の主催で毎月1回開催される朝市に平成24年から参加しています。朝市では、レモンジャム等の加工品の他に、部会員が自分で栽培した野菜も販売していますが、生産量が少なく農産物がなかなか集まりませんでした。そこで、平成28年から部会員で本格的に野菜作りに取り組むことにしました。多くの部会員が自ら栽培した野菜を朝市や産業祭で販売できるように、セルトレイを利用した効率的な野菜作りのための種まき講習会を開催しました(写真1)。

 最初は不慣れなため、野菜苗の生育も不揃いでしたが、徐々に作業を習得して技術向上が図れました。また、昨年は定植後の10月下旬に2度の台風により秋冬野菜が大きな被害を受けましたが、ハクサイやタマネギ、ダイコン等は生育が回復して朝市でも販売することができました(写真2)。

写真1 秋冬野菜の種まき講習会 写真2 朝市で好評な販売

写真1 秋冬野菜の種まき講習会      写真2 朝市で好評な販売

 

 さらなる目標達成に向けて

 JA女性部は、今年も秋冬野菜の種まき講習会を実施しています。今年はミニハクサイやキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなど8種類の秋冬野菜を播種して部会員へ苗を配布し、さまざまな野菜類の販売に向けて取り組んでいます(写真3)。

 今後はさらに販路を拡大して、島内の小中学校における学校給食での利用や島外出荷に向けた取組などもできればと部会員の意識が高まっています。

 普及センターでは、引き続きJA女性部による野菜栽培の技術支援を行うとともに、部会員が各圃場を見学する現地検討会なども企画して、部会活動がさらに活発化するよう、組織活動支援も併せて行っていきます。

写真3 野菜苗を部会員へ配布

写真3 野菜苗を部会員へ配布