キンメダイ(体色異常) 

  1. 種名 キンメダイ Beryx  splendens                                               
  • 尾叉長:29.4cm、体重:495.1g
  • 採集日:平成23年1月18日
  • 採集場所:大島波浮港口 水深280~300m
  • 採集方法:底釣
  • 採集者:長松丸
  • 備考:  体表は、キンメダイ特有の赤色が抜けており、全体に白色化している。また、頭部から側線上にかけては、オゴ(ヒメダイ)の体色に近い薄紫色をしている。                  当事業所では、これまでにも、形状は異常が見られないが、体表が黄色化または黒色化したタカベ、イサキ等も数例確認しており、今回のキンメダイについても同様に、体色異常と思われる。 一般に、釣り上げた直後のキンメダイは、赤色を残しながらも、体表の一部が白色化するが、その後の取り扱いによって、鮮やかな赤色が増すことが知られており、商品価値を高める方法として利用されている。                                       また、魚類は、鮮度保持が不十分であると、死後の腐敗が進むにつれて、体色が落ちる場合があるが、今回のキンメダイは、水揚げ当日に当事業所に検体として持ち込まれており、保存状態も良好であった。
  • 参考文献:  中坊徹次編(2000)日本産魚類検索全種の同定第二版、東海大学出版会、東京