バケアオメエソ 

  1. 種名 バケアオメエソ Chlorophalmus sp.2                                  ヒメ目アオメエソ科
  • 尾叉長:37.8cm、体重:638 g、生殖腺33g(♀)
  • 採集日:平成23年8月24日
  • 採集場所:三宅島北海域(水深約400m)
  • 採集方法:底釣
  • 採集者:漁業調査指導船「やしお」
  • 備考: 体形、体色および色斑はアオメエソに最もよく似ている。下顎外歯叢はよく発達し、口内は黒色、2列の円錐歯をそなえる。肛門周辺に黒色域(発光器)がある。本種をはじめ、アオメエソ、ヒレグロアオメエソ、マルアオメエソ等の明確な分類はないが、青緑色に光る大きな眼を持っていることから、全国的にも「メヒカリ」と称されている。これらの仲間はフィリピン沖から常磐、福島県沖まで分布していると考えられており、水深数百mの深海に生息し、15cm前後の大きさのものが底曳き網により漁獲されている。肉質は白身にもかかわらず、ほどよく脂がのり、美味ではあるが、見た目が悪いことや鮮度落ちが早いことから、以前は水揚げされずに洋上投棄されていた時代もあったらしい。福島沖では、オキアミやハダカイワシ等の小魚類を捕食しているとの報告があるが、生態については詳しいことがわかっていない。 
  • 参考文献:中坊徹次編(2000)日本産魚類検索全種の同定第二版、東海大学出版会、東京           :福島県水産試験場ホームページ