図1 

 

  1. 種    名  ニホンウナギ Anguilla japonica ウナギ目ウナギ科ウナギ属
  2. 測定結果 全長:53.6 cm、体重:208.6 g
  3. 採 集 者 松江駿輔(松盛丸)、協力者:浜川一生(大生丸)
  4. 採 集 日 2018年7月23日
  5. 採集場所 神津島前浜
  6. 採集方法 釣り
  7. 備  考  

    神津島においてイカの切り身を餌にニホンウナギが釣獲された。東京大学による解剖の結果、生殖腺が発達した雌であることから、産卵海域に向けて回遊している途中と推測された。

    ニホンウナギはこれまで、海から川へ遡上したシラスウナギと呼ばれる稚魚が、川で数年間過ごした後、海へ下り、産卵海域へ向けて回遊していくと言われていた。しかし、近年の研究で、生涯を河川に遡上しないで過ごす海ウナギの存在や、産卵海域がマリアナ海嶺付近であることなど新たな知見も明らかになってきている。今回、釣獲されたニホンウナギについても、今後、より詳細な解析を行い、年齢や回遊経路について調べる予定である。