サケガシラ 

  1. 種名 サケガシラ Trachipterus ishikawae Jordan et Snyder                       アカマンボウ目フリソデウオ科
  • 全長:238cm、体重:19.8kg 
  • 採集日:平成23年7月11日
  • 採集場所:大島波浮港沖
  • 採集方法:底釣
  • 採集者:治丸
  • 備考:体表は銀白色で、体は細長く、側偏し、口は大きく突出する。体形は後方に向かうにつれて細くなる。尾鰭は小さく、前上方に向いている。腹側縁に小さな棘が発達する。北海道~高知県沖、沖縄県、日本海の深海に生息する。深海に生息し、普段は目にする機会が少ない魚であるため、浜に打ち上げられたり、定置網に入網したりすると、地震との関係について話題になることがあるが、詳しい生態は不明。伊豆諸島近海でも、時々、目撃報告があるが、今回のように底釣りで釣獲されることは珍しい。大島では、平成19年12月、分類上サケガシラに近い、テンガイハタ(全長134cm)が、エビ網近くの海面を漂っているところを漁業者に採集され、大島事業所にて査定が行なわれている。両種の識別方法については、頭部背縁から吻部にかけての傾斜の程度がわかりやすく、テンガイハタが急であるのに対し、サケガシラは比較的ゆるやかである。なお、漁業対象種のタチウオにも外見が似ているところがあるが、一般に、本種は食には向かないとされており、漁獲されても市場に回ることはほとんどない。 
  • 参考文献:中坊徹次編(2000)日本産魚類検索全種の同定第二版、東海大学出版会、東京