珍魚採集報告211号 テングノタチ.pdf [202KB pdfファイル] 

 

図1  画像2

     

1.種    名 テングノタチ Eumecichthys fiski

      アカマンボウ目アカナマダ科テングノタチ属

2.全  長 79.7cm

3.採 集 者 漁運丸

4.採 集 日 2019年6月7日

5.採集場所 八丈島周辺海域

6.採集方法 底釣

7.備  考 著しく伸びた前頭と、そこから伸びる角状の突起が特徴(英名のUnicorn Crestfishは、この形質に由来する物と考えられる)。魚体は細長く、大きいもので全長は1mを超える。表皮がタチウオのような銀色の層で覆われており、触れるだけで簡単に剥がれる。

 南日本沿岸、南アフリカに分布し、沖合の中層に生息する。漁獲されるのは全国的にも稀なため、詳しい生態は分かっていない。東京都島しょ農林水産総合センターでは2014年に一度報告されており(珍魚採集報告第150号)、今回が2例目となる。

8.参  考 岡村収・尼岡 邦夫 編.1997.アカマンボウ目/アカマンボウ科・クサアジ科・アカナマダ科・フリソデウオ 科・リュウグウノツカイ科.山渓カラー名鑑 日本の海水魚 第3版.株式会社山と渓谷社, 東京,120pp.