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2024 年の水揚状況

八丈島において、ハマトビウオは「春トビ」という通称名で親しまれ、町のシンボルにもなっています。2024年のハマトビウオ漁は3月23日に始まり、5月7日の水揚げを最後に約１ヶ月半におよんだ漁が終わりました。

八丈島におけるハマトビウオの水揚尾数・延べ出漁隻数・CPUE（1日1隻当たりの水揚尾数）を表1に、2024年の水揚尾数の推移とCPUEを図1に示しました。2024年の水揚尾数は約2.1万尾となり、2014年以降では2020年、2023年、2022年に次いで4番目に少なく、過去10年平均の8.4％の値でした。延べ出漁隻数は41隻で、過去10年平均の54.7％であり、CPUEは510尾/隻・夜で同19.6％となりました。

図 1 2024年のハマトビウオ水揚尾数と CPUE の推移

資源状況

八丈島では、最大の水揚尾数を記録した1961年には800万尾を超える水揚げがありました。その後、好漁が続きましたが、1981年の347万尾の好漁を最後に1984年から激減し、1991年には水揚げが0となりました。その後、資源は回復傾向にありましたが、再び2020年から水揚尾数が極端に減少しています。

水揚尾数やCPUEが減少していることから、来年以降の状況についても、注意深く見守る必要があります。

図2　ハマトビウオの水揚げ風景