鉢物の仕込み作業始まる(八丈島)

 

コルジリーネ類、シェフレラ類の鉢物生産では、山から切り出した原木を出荷鉢に直接挿し木する方法が一般的である。これには多湿な梅雨時が適期で、大規模な生産者は臨時雇用を使って集中的に作業を行う。

1鉢に20本以上を挿す品目もあるが、通常では長さの違う穂を意図的に組み合わせる。茎葉を上から下まで均等に発生させるのが目的である。

挿し木直後の状態(ストリクタ)

ストリクタの挿し木直後の状態 

 

菊池レモンの栽培講習会(八丈島)

 

 講師を八丈支庁園芸振興係に依頼し、他県産地でのレモン生産・販売状況をテーマとした講習会を行った。レモン部会員13名に加え、関心のある生産者からも14名が出席した(27日)。栽培試験圃場での検討後に、愛媛県上島町の事例に関する視察報告を受けた。町全体でレモンの特産化に取り組んだ経過や、徹底した品質管理による売り先(伊勢丹等)確保、独特の栽培方法が紹介された。

菊池レモン栽培講習会風景

菊池レモン栽培講習会の様子

 

台風4号による被害状況(大島、三宅島)

 

  9~20日、台風4号が関東を通過した影響で、各島で露地野菜を中心に被害が発生した。

 今回は防風で巻き上げられた海水により露地野菜を中心に被害が多発した。大島ではぶらっとハウスなどに出荷されるナス、ピーマン、トマト、オクラなどの露地夏野菜の圃場では、軒並み葉が真っ黒に変色し、回復が見込めない圃場もあった。三宅島では島の南~東南にあたる坪田地区と北東の伊豆地区のアシタバ・露地野菜が風潮害を受けキュウリ、メロン、スイカ、エダマメなども被害を受けた。アシタバも海岸に近い一部の圃場では、葉が焼ける被害が見られた。

 散水が可能な圃場では出来る限り塩を洗い流すこと、病害の防除のための殺菌剤散布などを指導した。施設については、一部のハウスでビニールが破けるなどの被害が発生したが、大きな被害は見られなかった。

 

台風被害状況

台風4号によるオクラの被害