ツバキのエダシャク被害拡大(利島)    

 22日、利島のツバキの生育状況を調査した。今年の4~5月上旬にかけて利島ではトビモンオオエダシャク、ハスオビエダシャクといったエダシャク類の幼虫の発生が増え、葉がかなり食害された。8月時点で、被害の大きい圃場では葉がほとんど残っておらず、今年の実の収穫と来年に向けた花芽の分化に影響が出ている。現在、普及センターでは関係各機関と協力して、防除対策やツバキの管理についての指導を行っている。

食害されたツバキ

パッションフルーツのパンフレット完成(神津島)    

  7月の連休に合わせて作成したポスターに引き続き、パンフレットも完成した。A4横両面の二つ折りタイプで、ポスターとの関連性を出すため、ポスターと同じ表紙にしている。表面は神津島の魅力を打ち出しながら、パッションフルーツや生産者の紹介、食べ方など、裏面には購入場所等の情報を載せている。また、新しく始めた赤崎遊歩道での販売は好調であり、パンフレットの配布により神津島のパッションフルーツの知名度向上に努めていく。

パンフレット(左:外面、右:中面)

地産地消部会が販売開始(三宅島)

 1日、地産地消部会が阿古地区にある、いきいきお魚センターにおいて農産物の販売を開始した。地産地消部会は、島内で計画的に生産された農産物を地元で消費者に販売することで地産地消を推進し、島内農業を活性化することを目的とした生産者部会で、7月に設立された。この日は開店前から各生産者がトマト、ナス、スイカ、メロン、パッションフルーツ、アシタバなどが搬入され、陳列棚が農産物で埋め尽くされた。ただ、部会設立から販売開始までの期間が短く、広報に時間をかけられなかったため、初日の来客はさほど多くなかったが、購入客からは「新鮮だし、何といっても安い」との声が聞かれた。その後は農協での販売も始まっており、今後の消費拡大が期待される。

        搬入を終えた地産地消部会                                    陳列棚の農産物

菊池レモンの圃場巡回と新名称決定(八丈島)    

 レモン部会は1日に圃場巡回を行い、部会員10名が参加した。施設栽培を対象として6月に行った防除対策(①コンフューザーNによるチャハマキ防除、②ダントツ水溶剤の樹幹高濃度散布によるミカンハモグリガ防除)の効果検証が主な目的である。①に関しては3件全て、②に関しては3件中2件で効果を認めた。効果のなかった1件では、地表全面を防草シートで覆い、シート下を通したチューブでかん水を行っている。農薬メーカーの説明では、樹幹に散布した成分が樹皮から直接吸収される量は少なく、いったん地中に落ちて根から吸収される量の方が多いとのことである。実際に、頭上かん水の生産者圃場では、同様に地表全面を防草シートで覆っているが、ミカンハモグリガの被害は極めて少なかった。また、圃場巡回終了後には定例会を行い、菊池レモン新名称の公募結果から、10票以上の得票があった4つの名称を部会案とすることになった。さらに、5日にはJAが主催し町、支庁、商工会、観光協会等の代表者を交えた選考会が開催され、部会案も踏まえて検討した結果、新名称を「八丈フルーツレモン」とすることを決定した。

コンフィーザーNの効果を見る部会員