次年度の苗づくりが始まる(新島)

 新島村ふれあい農園では、生産者向けに野菜苗の育苗を実施している。今年はアシタバ生産者向けの補植用チェーンポット苗からはじまり、施設栽培者向けの半促成トマト・キュウリ、さらには自給農家向けの夏野菜、アメリカ芋と育苗が続いて行われている。今後普及指導センターでは、農業の省力・低コスト化をめざし、ふれあい農園を地域の育苗センターとしても位置づけるための調整等に取り組んでいく。 

ふれあい農園での育苗の様子

ふれあい農園での育苗の様子

 

青ヶ島の切り葉出荷が順調(青ヶ島)

 青ヶ島村では切り葉生産出荷組合のメンバーが、ラスハウスと露地でロベを、ストロングハウスでは、コルディリーネ、キキョウラン、カラテア類などの栽培を行っている。
 昨年からの景気低迷で価格は安い(特にコルディリーネとカラテア類)ものの、活気が漲っている。3月以降の需要期に向け、残していた今年度分の切り葉も全て出し終える計画であり、販売高の向上が期待できる。

キキョウラン

価格が比較的安定しているキキョウラン

トマトの販売促進活動(小笠原)

 JA東京島しょ小笠原母島店では、母島生産者がミニトマト等の販売促進活動等を行った。まず、昨年度からのミニトマト出荷先であるJA東京むさし武蔵野支店に併設される直売所「武蔵野新鮮館」を訪問した。店長との意見交換を実施し、今年度は2月3日の船便が初出荷となったが、その売れ行き状況などを確認した。
  次に、青山や代官山など高級商業地域に店舗を展開する高級トマト専門店「セレブ・デ・トマト」を訪問した。社長との意見交換では母島産ミニトマトを食味していただいたが、味の良さと小笠原の地名に興味をもたれ、取引したいとの申し出を受けた。
  その他、バーコード付の出荷ラベルをシールにして印刷発行できるラベルプリンタ機械の製作会社や食品産業センターが主催する「こだわり食品フェア」などの視察を実施した。普段、島から外に出ることが少ない若手生産者にとって、消費者や青果物取引業者と直接話をする機会が得られ大変有意義な視察となった。

 武蔵野新鮮館店長との意見交換  セレブでトマトの視察

武蔵野新鮮館店長との意見交換     セレブ・デ・トマト表参道店の視察