ユーカリ栽培検討会の開催(大島)   

 切葉研究会では、試作作目としてユーカリを取り上げ、グニユーカリとギンセカイ栽培農家の圃場で、出荷方法や切戻し等の検討会を18日に開催した。両ユーカリとも実生栽培で繁殖し、前年春先からの出荷と秋から出荷がなされた。出荷期間では、初夏の葉が柔い時期を除き、切枝が可能なことから評価は高かった。切戻しについては、出荷時期は特に行わず春先に葉の付いた枝を15㎝ほど切りつめていた。市場価格も良かったことから栽培への関心が高まった。

ユーカリ

ユーカリ栽培検討会      

保温資材と緑肥の検討(新島、神津島)   

  2月末をもって、両島とも展示ほが終了した。新島では、保温資材の内張りカーテンの検討を行い、灯油の使用量を半減できそうな良好な結果を得た。また、神津島では西風の強い田の沢地区での緑肥の検討を行った結果、へアリーベッチが非常に生育が良く、地表面が覆いかぶさるほどであった。2月末時点で花芽も確認されており、今後の開花状況では景観作物としても利用できると思われた。

ヘアリーベッチ

 生育旺盛なヘアリーベッチ

パッションフルーツ苗の生育状況(三宅島)

 三宅島では、パッションフルーツ生産者のうち、すでに花芽を付けているところもあれば、苗の伸びが今までになく鈍いところもあるなど、生産者によって生育状況はまちまちとなっている。1戸の生産者が昨年秋から電照栽培を行っており、12月末から花芽が付き始めたが、花粉がほとんどなかったため、授粉作業は花粉の付き始めた今月から始めている。結実すれば4月に収穫できるようになり、作期拡大が期待される。

休眠から覚めたクワゴマダラヒトリが大発生(八丈島)  

 昨年の秋から冬にかけて大発生したクワゴマダラヒトリが、暖冬の影響もあってか、例年よりも早く休眠から覚め、ロベや野菜など露地を中心に畑への侵入が始まった。一部では施設の中への侵入も確認され、ルスカスやレモン等でも被害が出始めている。普及指導センターでは発生状況と防除対策をまとめた資料を作成し、各部会での定例会等を通じて、早期の防除を呼びかけている。

クワゴマ1

雑草や落葉に潜む越冬幼虫