火山ガス被害発生(三宅島)

 8月に入り南東の風となり、阿古地区では火山ガス(二酸化硫黄)の濃度が高くなることが多く、注意報が頻繁に発令される状況であった。阿古地区のモンステラ栽培試験ハウスでは、生育が進み本格的に出荷が可能な状況のハウスであったが、レベル3(2~5ppm)注意報が発令されるなど、火山ガスの濃度が高くなることが多く、全体の5割程度の成葉に障害が発生した。今後、ガスの濃度と障害の程度について調査を実施する。

第33回牛祭りが開催(青ヶ島村)

 9~10日、青ヶ島では33回目となる牛祭りが開催される予定であったが、台風9号接近のため変則開催となった。9日の前夜祭では、パレード、バンド演奏、納涼花火大会が予定通り行われ、露天には島民や観光客が列をなしていた。しかし、例年なら倍以上に膨れあがる帰省客などは、長期にわたる船便欠航により目立って少なかった。10日に行われる予定だった本祭りとメーン行事である「和牛」品評会は中止され、場所を変更した露天は狭いながらも大賑わいだった。「農作物」などの品評会は、屋内会場で予定通り実施され、例年以上の力作が出品された。
 「第7回花き園芸品の部」品評会には過去最高の29名が出品し、切り葉・切り花・鉢物類が86点出品された。また、「アレンジメントの部」にも、一般村民から生け花が15点出品され、「花き園芸品の部」品評会は大盛況だった。これは、平成18年度以降に完成したストロングハウスで栽培している種類が確実に増え、数多くの特殊切り葉が生産出荷されてきた証である。
 普及指導センターでは、審査員として派遣されたJA東京島しょ八丈島支店長とともに、村役場の育苗センターやストロングハウス、池の沢植物展示圃場で試験栽培している有望種44点の切り葉・切り花を参考出品した他、「青ヶ島切り葉生産出荷組合」の活動状況120枚をパネル展示すると共に、7月に青ヶ島で行ったフラダンスおよびレイ作り講習会などのビデオを放映して大変好評だった。

普及指導センターが参考出展した各種切り葉

普及指導センターが参考出展した各種切り葉

品評会に出展された切り葉類

品評会に出展された切り葉類