ためとも芋(ダイショ)の市場出荷始まる(大島)    

 ダイショは、熱帯産の自然薯の1種で多様な形や大きさがある。大島では、平成の初めから自給用として栽培してきた。近年、ぶらっとハウスや産業祭等で販売され栽培者が多くなった。この秋には、JA島しょ伊豆大島支店、生産者とともに市場出荷に向けた取り組みを始め、24日から大田中央卸売市場に向け週1回、5㎏箱Mサイズ(400g~600g)とLサイズ(600g~800g)各1箱の出荷を開始した。1箱5千円の売価を目標に1月下旬まで出荷することとなった。普及センターでは、来年に向け農家とともに出荷農家の増を進めている。

 

ダイショ  

アメリカイモの新しい加工品発売(新島)   

 小ぶりなイモが多かった本年、農家の発案により薄くスライスしたサツマイモチップスが非常においしかったことから、商品化を行った。加工は農家自身が行い、ラベルの作成は地元高校生が作成した。素朴なラベルと味で、売り上げは上々である。

農協で販売されている加工品

キヌサヤエンドウの出荷が本格化(三宅島)    

 12月に入り、三宅島の冬の産物のひとつであるキヌサヤエンドウの収穫・出荷が本格的となった。今年は9月中旬に播種、11月中旬過ぎから収穫が始まり、島内の商店、農協への出荷が始まった。農協取引価格は、A品が1200円/㎏、B品が800円/㎏となっている。

青ヶ島園芸生産組合立毛品評会の開催(青ヶ島)    

 青ヶ島農園芸生産出荷組合は結成後初めての事業として、2日に切り葉、野菜両部門合同の立毛品評会を行った。組合から4名、村役場から1名、島しょセンターから5名が審査員として参加した。22圃場(内キキョウラン12圃場、野菜4圃場、パッションフルーツ2圃場、その他切葉4圃場)の出品があり、作物の生育と圃場管理状態を指標として各自が採点を行った。採点結果を総合したところ、野菜圃場(青ヶ島キュウリ、トマト)が第1位、キキョウラン圃場2所が第2と第3になった。キュウリ圃場は無加温栽培で樹勢も良好であり、伝統の品種を丁寧に作っていた。ロベに次ぐ主力産物であるキキョウランに関しては、一部圃場で潅水不足や害虫(特にカイガラムシ)多発、収穫頻度の不適切等が見られたため、生産者に改善を促した。 

圃場審査の様子