利島椿林のエダシャク被害(利島)    

 平成25年に島の東部から始まったエダシャク類の大発生は、現在、南部の一部と集落周辺を残し全島の椿林に被害を与えている。26年度の椿油生産量は、240缶ほどで販売予定数量の1/4程度に激減した。利島村では、27年5月中旬から椿林90haに殺虫剤(BT剤)を散布し、防除を行っているが、集水道路周辺や防除が届かない場所では被害が激しい状況となっている。JA利島店では、27年産椿油の確保に向け農家へ出荷協力を依頼するとともに、今後の椿林の再生に向け、低樹高化による効率的な害虫防除と木の若返りに向けた対策を検討している。

 

 利島1  利島2

島北面中腹の被害を受けた椿林(茶色の部分)       被害状況の様子          

サツマイモにハダニ多発(新島)   

 梅雨明け後、高温が続いたためサツマイモの葉が黄色くなる現象が見られた。当初は乾燥によるものと考えていたが、観察の結果、ハダニが原因と考えられた。黄化している葉を中心に、ハダニが葉裏に高密度で群生しており8月末には葉が枯れる状態にまでなっている所もあった。これから根が肥大する時期であることから、被害を最小限に食い止めるよう、農家には薬剤散布の指導を行った。

サツマイモ

黄化し始めたサツマイモの葉 

パッションフルーツ品評会審査を実施(三宅島)    

 10日、三宅島産業祭品評会のうちパッションフルーツについての審査が行われた。例年、産業祭は11月に開催され、この時に農産物品評会が行われているが、収穫時期が夏場で終了するパッションフルーツ審査のみ、この時期の実施となった。全部で12点の出品があり、上位のものは、出品規定の5個の揃いがよく、着色が濃く、病害虫による傷がほとんど見られなかった。最終的に、11月の産業祭品評会における全出品物と合わせて順位を決めていく。

第37回青ヶ島牛祭り開催(青ヶ島)    

 青ヶ島では10日、第37回の牛まつりが開催され、普及指導センターでは今年で12回目となる花卉園芸品評会の審査員を務めた。品評会にはロべ、キキョウランを中心とした切葉類39点、アレンジ5点の計44点が出品されたが、前回よりも20点少ない出品点数となった。なお、審査では葉色が濃く、小葉の間隔が均等に詰まり、葉先の枯れが見られなかったロベを特別賞1席(島しょ農林水産総合センター所長賞)に選んだ。また、普及指導センターでは、近年、青ヶ島に導入されたレイ・プランツについて、導入の経緯や栽培されている植物を紹介するパネルを作成し、品評会会場で展示した。

牛祭り品評会

出品されたロベやキキョウラン