雇用を活用したレザーファンの改植が行われる(新島)

 新島ではこれまで各生産者個人が改植を実施していたが、高齢化により改植ができなくなる生産者も存在している。そこで普及指導センターでは、パイプハウスの組立・設置等の作業受託を行っている組織に、レザーファンの管理作業も受託してもらうよう整備を進めてきた。しかしながら、作業を委託する生産者はこれまで現れていなかった。この原因の一つとして、作業時間の把握ができていないことから、作業当たりの金額ではなく1時間当たりの作業賃となっているため、改植にかかるコストが作業を実施してみないと分からないことが考えられる。

 今回は高齢化した生産者のレザーファンほ場にて作業に労力の掛かる苗の堀取りと苗の選別について、作業時間の把握と作業ノウハウの習得のために上記委託組織が実施した。なお、植え付けはあまり労力がかからないため、ほ場の持ち主の生産者が自ら行った。 レザーファン

レザーファンの改植に伴う堀上げ作業

 

 

パッションフルーツの販売会及び品評会開催(小笠原)

 6月7日、父島でパッションフルーツの販売会が開催され、収穫最盛期のパッションフルーツを観光客や島民に格安で販売した。夕方の6時から販売を開始したが、用意した約500箱は1時間たらずでほぼ完売した。翌8日には、毎年恒例となった品評会が行われた。出点数は、父島から2点、母島から5点であった。

 また、6月27日には毎年単独で行ってきたパッションまつりが、父島返還祭に組み込まれた形で開催された。パッションフルーツの即売や品評会表彰式に加え、小笠原農産物(パッションフルーツ、マンゴー、レモン)を利用したアイスクリームの試験販売とその取り組みに対するアンケートを実施した。このアイスクリームは武蔵村山市の酪農家が経営するアイス工房へ材料を提供して作られたものだが、アンケートでは美味しかったとする意見が大半を占め、農産物加工に対する大きな期待が寄せられた。

パッション販売