第35回牛祭りにおける花卉園芸品評会(青ヶ島)

 青ヶ島で10日、毎年恒例の牛祭りが開催された。今年で8回目となる花き園芸品評会では、キキョウラン12点、ロベ9点、オオタニワタリ9点など、切り葉を主体に58点の出品があった。葉の痛みが少なく、小葉の間隔が均等で詰まり具合が良く、10枚の長さと幅が良く揃ったロベの切り葉が一席である東京都島しょ農林水産総合センター所長賞に選ばれた。
牛祭り花き園芸品評会

牛祭り品評会に出品された切り葉類

 

パッションフルーツの試験販売(大島)

 今月、岡田港および元町港の船客待合所の売店で、大島の生産者グループがパッションフルーツを試験的に販売した。売れ行きは上々で、売れ残りがほとんど出ず好評であった。
 生産者グループでは、試験販売の中で浮き彫りになった品質面や、パッケージ等販売面における課題について話し合い、来年度に向けて取り組むべき事項を確認した。普及指導センターでは、栽培指導のほかパッケージやチラシのデザイン等で今後も協力している。  

大島での試験販売のパッション
船客待合所での試験販売

 

 

アシタバうどんの試験販売(新島)

 新島では、JA東京島しょ新島店アシタバ部会の有志により、これまでアシタバペーストを練りこんだ「生パスタ」が販売されてきた。今年度は、島内住民などの要望を受け、アシタバペーストを練りこんだ「生うどん」の製造に着手した。
 6月までに製造方法を確立し、7月末までに価格の検討や保存期間について生産者、村、JA、普及指導センターとともに検討を重ね、8月に試験販売を開始した。試験販売としてJA直売所と船客待合所の売店で行われたが、船客待合所では、観光客が土産として購入していくため飛ぶように売れていた。今後、島内の大口の販売先を開拓する計画である。
明日葉生うどん

うどんとパスタのPRチラシ 

 

きぬさや生産部会で土壌診断を実施(三宅島)

 JA東京島しょ三宅島店きぬさや生産者部会では土壌診断を実施した。部会員の圃場はほとんどが施設栽培で、都の事業を活用して建設した施設での栽培が多い。噴火後、露地栽培から施設栽培に転換した生産者もおり、圃場によっては養分が土壌に集積しているケースもみられた。そのため普及指導センターでは、土壌診断の結果をもとに、適正な施肥に向け個別指導を行った。
 三宅島のキヌサヤエンドウ栽培は9月下旬に播種し、早いものでは年内に収穫を迎える。普及指導センターでは、今後も技術指導を行っていく。