第20回産業祭が開催される(八丈島)

 20、21日に、八丈町コミュニティセンターを主会場として第20回八丈島産業祭が開催された。21日は、暴風雨後曇りの天気予報が的中し、悪天候のため屋外のブースは中止となったが、体育館では予定通りの開催となった。2日間の来場者数は昨年より347人増え、合計3,837人である。
 共進会の農林部門では、普及指導センターをはじめとする関係機関が審査を行い、217点出品された中からロベの尺鉢が都知事賞に輝いた。ロベ鉢物以外の特別賞にはケンチャヤシ、ロベ切り葉2点、チャマエドレア、アシタバ、レザーファン、キキョウラン、ルスカス、コルディリーネ、モンステラ、キヌサヤエンドウの鉢物や切り葉、野菜類が受賞した。特に今回は、産業祭で初めての試みとなる野菜部門が設けられ、野菜と果樹が34点出品されて厳格な審査が行われた。これに先立ち、普及指導センターでは、野菜類の出展基準の作成を支援した。
 また、普及指導センターが島内で栽培している有望植物や、ロベの切り葉クレーム事例、青ヶ島の切り葉など382点(20点は購入品)を集めて参考展示し、様々な来場者の注目を集めた。なかでも逸品物のシェフレラは、見る人の注目を集め大きな話題となったが、青ヶ島の農園芸を紹介した映像等2編をスライドショーで放映した。

展示品で大賑わいの体育館  品評会に初めて出展された野菜類

展示品で大賑わいの体育館    品評会に初めて出展された野菜類

 

フリージア祭り開幕(八丈島)

 21日、あいにくの荒れ模様となったが、恒例のフリージア祭りが開幕した(4月4日まで開催)。午前中、八形山のフリージア摘み取り会場では、雨のため予定していたフラダンスなどの催しが中止になったが、天候が回復した午後からは家族連れやカップルなどの観光客も数多く訪れ、花の摘み取りや野点、八丈太鼓などを楽しんでいた。フリージア畑では黄・赤・白・紫色などの花が咲き始めたばかりで、まだ硬い蕾が目立ったものの畑全体がフリージアの春の香りに包まれていた。

フリージア畑

みなさん摘み取りに熱中

母島フェスティバルでミニトマトゼリーの試食品を提供(母島)

 母島では、22日に農業者と漁業者が販売促進活動を目的としたお祭り(母島フェスティバル)を島民と観光客向けに開催した。農業者はトマトや出荷が始まったばかりのパッションフルーツの即売を行うとともに、女性部では1月に小笠原農業振興研究会の自主研究活動で作成したミニトマトの料理レシピの中から、食味が良かったゼリーの試食品提供を行った。このゼリーはミニトマトのコンポートをゼリーで固めたものだが、トマトの甘みとさわやかな酸味が良く、レシピを聞きにくる観光客もいるほど好評であった。

母島フェスティバルの様子 ゼリーを作成する女性部

母島フェスティバルの様子       ゼリーを作成する女性部試食品として提供したミニトマトゼリー

試食品として提供したミニトマトゼリー

 

ルスカスの出荷がピークを迎える(八丈島)

 八丈島は、ルスカスの生産出荷が日本一の産地に成長し、さらに新規参入者やストロングハウスの新規導入で、産地力強化が益々確固たるものになった。3月には出荷がピークとなり、ルスカスの箱詰め作業が進んでいる。

ルスカスの箱詰め状況

ルスカスの箱詰め状況

アシタバの加工もフル稼働(八丈島)

 八丈島にはアシタバ加工工場は5社あり、それぞれの工場がフル稼働している。なかでもJA東京島しょ八丈島支店に隣接する「株式会社八丈あした葉」は、あしたば部会がJAに出荷したアシタバを全量引き取っている。日本茶の製造機械を稼動して乾燥状態の明日葉茶を生産しており、工場はアシタバ特有の香りに包まれている。原料重で年間130t程度を目標としている。

 農協の冷蔵庫に搬入される加工用アシタバ フル稼働する農協隣接の加工工場

農協の冷蔵庫に搬入される加工用アシタバ フル稼働する農協隣接の加工工場

フェニックス・ロベレニー鉢物の輸出がようやく始まる(八丈島)

 27日、フェニックス・ロベレニー鉢物の輸出がようやく始まった。植物防疫に関しては、事前に農林水産省横浜植物防疫所東京支所から検疫官が来島し検疫業務を行っていた。検疫が益々厳しさを増しており、防除対策が以前にも増して重要となっている。梱包後に東海汽船のコンテナに積まれ、4月2日に大井埠頭で40フィートの大型コンテナに積み替えられた後、10日に出航し、約40日を経てベルギーに到着となる。