現地出荷指導と講演会「市場からみた‘産地’大島」の開催(大島)    

 普及センターでは定年等就農者セミナーと伊豆大島千両研究会を対象に現地出荷指導と講演会を23日に開催した。講師は(株)第一花き常務取締役の多田哲夫氏である。多田氏は、千両の収穫時期に毎年来島し出荷指導を行っている。当日はセミナー受講生と研究会の会員の圃場を訪れ、出荷指導を行った。また講演会では大島の出荷の特徴を実例に出しながら今後の出荷についてのアドバイスがあった。現在、データによる注文が殆どであることを踏まえ、バイヤーと相談しながら、顧客がイメージしやすく、売り買いしやすい規格を設定し、規格を順守して、定期的に荷を出荷すること、出荷前に出荷量を早めに市場に連絡すること、これが価格安定につながると助言を受けた。参加者からは花き市場の来島は久しぶり、勉強の良い機会となったとの感想が多く聞かれた。

講習会 大島

現地圃場での指導  

青年就農給付金に2名が申請(新島村)   

 新島村ではここ数年、新規就農者が相次いで現れている。そのうち2名が今年3月に認定新規就農者となっている。そこで、営農の安定化を図るため、青年就農給付金の申請を行うべく東京都の審査のため申請書の作成支援を行った。離島での営農は厳しい面が多いため、島内需給や観光客への加工品の販売、島外販売ルートの確保など様々な角度から検討を行い、農業者に助言を行った。今後も自立した営農を維持できるように支援を行っていく。

 

JA東京むさし管内直売所でパッションフルーツの販売始まる(三宅島)    

 三宅島ではパッションフルーツが収穫期を迎えているが、今年はJA東京むさしからの呼びかけで、JA東京むさし管内4か所の直売所で三宅島産パッションフルーツの販売が始まった。売れ行きは好調で、都内で三宅島産パッションフルーツをアピールするよい機会になると思われる。島内生産量は徐々に拡大していることから、販路拡大につながるとして期待される。

パッション

    武蔵野市内での販売の様子

ルスカスでのカイガラムシ防除指導(八丈島)    

 ルスカスでのカイガラムシ防除指導(八丈島)4日、普及指導センターは園芸振興係とともに、菊池レモンの挿木講習会を開催した。これは、レモンの増産体制を図るため、苗木育成や病気等で枯れてしまった苗の補植を行うことを目指すために行われた。当日はレモン部会員16名が参加し、挿し穂の調整や挿木後の管理方法などの講習を受けた後、園芸振興係が用意した枝から一人10本程度の挿木を行った。挿木苗は自分のほ場で管理することとし、来月には活着状況の確認を行い、挿木後の管理の良し悪しについて検討することにしている。

ルスカス

薬剤散布の様子