トビモンオオエダシャクの被害(利島)    

 平成25年8月に利島の東部地区で多発生したトビモンオオエダシャクは、平成26年春に実施した約40haの農薬散布による防除にもかかわらず、利島の東部、西部、南部へとツバキへの食害が広まった。ツバキの実拾いが終盤となった1月には、平成27年産のツバキ油生産予想が270缶ほど(例年の3割弱)となった。平成27年度の在庫量は、年間販売予定数1,000缶を引くと10月までに600缶ほどとなる。生産量の回復には、食害を抑えてから2~3年を要するため、今後、蛹の掘り取りや誘蛾灯による成虫の捕殺、5月に約90haの農薬による防除を計画している。 

食害されたツバキ園 

食害を受けたツバキ園  

アシタバ加工所の計画を準備中(新島)   

 アシタバペーストの加工所を別の場所に変え、規模を拡大して生産量を増大する計画がで、現在、準備が進んでおり、2月末には稼働する見込みである。また、一方で、アシタバ農家によるペーストを利用したパンを製造する加工所も同時に準備を進めている。アシタバの収益率は低いため、加工することにより収益率を上げていく。

認定農業者視察研修開催される(三宅島)   

 29、30日の二日間にわたり、三宅村の主催による認定農業者を対象とした視察研修会が開催された。29日は立川市内の農産物直売所「みのーれ立川」の見学と直売所担当者との意見交換、その後農林総合研究センターにおいて試験圃場を見学しながら研究内容についての視察研修を行った。30日は大田市場内青果仲卸での情報収集と関係者との意見交換、その後、関東東海花の展覧会の出品物の視察を行った。「みのーれ立川」では、直売所開設に至った経緯や端境期対策などについての情報提供があり、地産地消部会を立ち上げて間もない三宅島農業者にとっては大いに参考になった。農林総合研究センターでは、最先端の技術、研究内容を具体的に知ることができ、参加者にとって実りある視察研修となった。

農林総合研究センターの視察

農林総合研究センターの視察

鉢物部会が商談会を開催(八丈島) 

 JA八丈島鉢物部会は市場関係者(卸売市場7社、買参人6社、合計17名)を招き、商談会を行った(22日、23日)。部会で9月に視察した先進地(鹿児島県指宿)の商談会をほぼ踏襲した内容であった。部会の当初予定では、十分な準備を行って来年度以降の開催を目指していたが、試行的に今年度から始めることにした。1日目には各生産者の商品見本を1か所に集めて展示し、1日目午後から2日目午前中にかけて、各業者が圃場(18か所)を回って買い付けを行った。普及指導センターは町役場とともに事前準備から実行委員会に参加し、当日には業者の案内等で支援を行った。初めての開催だったため、内容面、運営面で多くの改善すべき問題があったが、全体で推計1千万円程度の売り上げが得られた。

商談会

商品見本を展示した商談会