黒潮は、N型基調で推移し、一時的にB・C型となる。

  平成24年7月25、26日に神奈川県横浜市において漁海況予報会議が開催され、平成24年8から12月の海況予測が水産庁より発表されましたのでお知らせします。

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海況の現況

 黒潮は、4月中旬C型からN型となりました。5月上旬B型、同中旬にC型となり、6月下旬にはN型に移行しました。7月末の時点では、八丈島の西沖北緯33度10分付近から北上し、三宅島・御蔵島付近を通過して房総半島沖を東に流れています。

 

 

図1

 図1 関東・東海海況速報(平成24年 7月30日)

海況予測(平成24年8から12月)

 現在、薩南海域の黒潮北縁は接岸傾向で推移し、都井岬から潮岬で黒潮は接岸しています。潮岬以東の黒潮はN型で推移しています。黒潮は、8から12月はN型基調で推移し、一時的にB・C型となる見込みです。黒潮の変動に伴い、内側域への一時的な暖水波及も予想されます。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

 伊豆諸島北部海域は、概ね冷水域に入りますが、黒潮流路の変動に伴い、伊豆諸島北部海域への一時的な暖水波及が予想されます。今後の沿岸水温は、「平年並み」から「低め」で推移し、暖水波及時には「高め」となる模様です。

図2

図2 黒潮流路の代表的なパターン

A型:遠州灘沖の冷水塊の規模が大きく、長期間継続

B型:冷水塊が遠州灘沖に存在、A型ほど大きくない

C型:冷水塊は伊豆諸島の東西にまたがって存在

D型:冷水塊が伊豆諸島の東側に存在

N型:本州に平行に直進

(注:海上保安庁海洋情報部HPより転載)