黒潮は、1月はC型でその後N型となり、3月以降B・C型となる

  平成24年 12月18、19日に神奈川県横浜市において漁海況予報会議が開催され、平成25年1~6月の海況予測が水産庁より発表されましたのでお知らせします。

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海況の現況

 黒潮は、6月下旬以降N型基調で推移し、11月中旬にB型となり、12月上旬にはC型に移行しました。12月25日現在、黒潮は、伊豆列島線上の32°N付近まで南下した後、向きを北に転じ同列島線の東側を房総半島沖へ流れています。 

図1 関東・東海海況速報(平成24年12月25日)

 図1 関東・東海海況速報(平成24年 12月25日)

海況予測(平成24年8から12月)

 現在、薩南海域の黒潮北縁は接岸傾向で推移し、都井岬から潮岬で黒潮は接岸しています。潮岬以東の黒潮はN型で推移しています。黒潮は、8から12月はN型基調で推移し、一時的にB・C型となる見込みです。黒潮の変動に伴い、内側域への一時的な暖水波及も予想されます。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

 黒潮は、1月までC型が継続し、その後N型となり、3月以降はB・C型で推移する見込みです。また、房総沖では1~2月に冷水域が通過し、離接岸変動があります。足摺岬~潮岬沖では接岸傾向で推移しますが1月~2月に小蛇行の東進により一時的に離岸します。
 沿岸水温は、潮岬以西が「平年並み」~「低め」、熊野灘~伊豆諸島北部海域が概ね「平年並み」~「低め」、鹿島灘~常磐南部海域が「平年並み」から「やや高め」で推移する模様です。

図2 黒潮流路の代表的なパターン

図2 黒潮流路の代表的なパターン

A型:遠州灘沖の冷水塊の規模が大きく、長期間継続

B型:冷水塊が遠州灘沖に存在、A型ほど大きくない

C型:冷水塊は伊豆諸島の東西にまたがって存在

D型:冷水塊が伊豆諸島の東側に存在

N型:本州に平行に直進

(注:海上保安庁海洋情報部HPより転載)