平成21年 大島地区テングサ作柄調査結果
ハナ・ヌマの付着がみられるが、繁茂量は平年並み

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 大島のテングサ漁場14地点で、口開け前の生育状況を調査しました。ハナ付き(カギウスバノリの付着)、ヌマ付き(珪藻類の付着)が多いものの、藻長は長く、着生量も平年並みであることから、今年の大島地区のテングサ作柄は平年並みと思われます。

大島の4地区、14地点で調査を実施                      

 調査は、2月下旬~3月にかけて、大島の元町地区3地点(前浜、シゲラ崎、泉浜)、岡田地区4地点(野田浜、灯台下、小口、苗根)、泉津地区4地点(秋の浜、二本松、ゼンマ下、ミミズ浜)、波浮地区3地点(カキハラ、波浮港東側、差木地漁港口)の計14地点(図1)で、SCUBA潜水により1㎡の枠取り調査(写真1)を行いました。

 

図1 調査地点とテングサ着生量

図1 調査地点とテングサ着生量( )内は平均藻長

 

写真1 枠取り調査風景

写真1 枠取り調査風景

ハナ、ヌマ付き多いが、繁茂量は平年並み

 着生量は、平均742g/㎡で昨年より多いものの、過去10年間と比較するとほぼ同量でした。藻長は、多くの地点で15㎝を超え、概ね良好でした。
 質は、ハナ付、ヌマ付が認められ、良好ではありませんでしたが、その他の雑藻の混生率は、全体では過去10年間でもっとも低い結果となりました。
 本年の大島地区のテングサは、ハナ付、ヌマ付が多いものの、藻長は長く、全体平均の着生量が平年並みであることから作柄は、平年並みと思われます。

表1 枠取り調査結果(地区別平均)の過去10年の変化

表1 枠取り調査結果(地区別平均)の過去10年の変化