黒潮は、2月上旬にC型からN型へ

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 平成27年12月16、17日に漁海況予報会議が開催され、平成28年1~6月の海況予報が水産庁より発表されましたのでお知らせします。

 

海況の現況

  黒潮は、12月上旬にN型からB型となりました。八丈島の西で蛇行し、伊豆諸島海域を北流した後に房総半島沖を北東に流れています。黒潮の北流部からは内側反流が見られ、大島や遠州灘沖にまで暖水が波及しています。

 

海況予測(平成28年1~6月) 

 現在、伊豆諸島海域にある蛇行は徐々に東進しており、12月中にC型となる見込みです。1月は、C型が継続しますが、2月上旬には蛇行の東進によって、N型になる予測です。潮岬以西では、接岸傾向が続いており、今後も蛇行の発生が予測されませんでした。そのため、2月上旬にN型に移行した後は、N型が継続するものと思われます

 その結果、黒潮は「1月は、C型で経過する。2月上旬にN型となり、以降N型基調で推移する」という予測になりました。

伊豆諸島北部海域の海況見通し  

 伊豆諸島北部海域は、おおむね黒潮内側の冷水域に覆われる見込みです。今季はエルニーニョによる暖冬の影響を受けて、沿岸水温は「平年並」で推移する予測です。また、近年の傾向として見られる、都井岬の蛇行を起源としない、黒潮内側に発生する擾乱の東進による黒潮流路の変動があると考えられています。そのため、黒潮流路の変動による暖水波及によって一時的に「高め」となることがあると予測しています。