キンメダイは水産上重要な魚ですが、その初期生活史についてはほとんど分かっていません。特に伊豆諸島周辺での記録は少なく、卵からふ化した仔稚魚がどこにいるのか、大きな謎となっていました。これまでの調査で、卵は発生が進むにつれ水面近くに浮上し、ふ化すると徐々に比重を増し,中層へ沈降することが分かっています。そこで、キンメダイの仔稚魚のいると思われる中層を狙って、9月13~14日に漁業調査指導船「みやこ」により、伊豆諸島南部の黒瀬海域で、MTDネットとボンゴネットを用いた中層プランクトン調査を行いました。

 

 大島事業所トピックNo.301 [286KB pdfファイル]