黒潮は、8月中旬にC型となり、その後もC型で推移する。

平成27年 7月29、30日に神奈川県横浜市において漁海況予報会議が開催され、平成27年8~12月の海況予報が水産庁より発表されましたのでお知らせします。

   PDFはこちら大島事業所トピック№364 [261KB pdfファイル]    

  

海況の現況

 3月中旬に、黒潮はB型からC型となり、4月は伊豆諸島を大きく迂回するC型で経過しました。5月下旬に伊豆諸島海域の蛇行が房総半島沖へ東進し、黒潮は一時的に八丈島付近を流れましたが、6月上旬には再び八丈島の南を流れるようになりました。房総半島沖の蛇行は徐々に東進し、中旬には切り離されたため、黒潮はC型となりましたが、この蛇行も徐々に東進し、6月の下旬にはN型となりました。7月下旬には、新たな蛇行が東進し8月上旬まではB型で推移しました。

海況予測(平成27年8~12月) 

 現在、都井岬から四国沖では黒潮は離岸しており、潮岬で接岸しています。遠州灘の蛇行は徐々に東進し、8月中旬には八丈島が黒潮の内側域に入ったため、C型へと移行しました。今後は、西からの小蛇行の東進によって、流路変動を伴いながらも、C型で推移する見込みです。

 

伊豆諸島北部海域の沿岸水温  

 伊豆諸島北部海域は、概ね冷水域に覆われます。小蛇行の東進による黒潮流路の変動に伴い、伊豆諸島北部海域への一時的な暖水波及が予想されます。そのため、今後の沿岸水温は、「平年並み」~「低め」で推移し、暖水波及時には一時的に「高め」となる模様です。