平成20年11月5日 東京都島しょ農林水産総合センター大島事業所発行

                           大島事業所トピックNo.327 [234KB pdfファイル]  

伊豆大島漁協波浮港女性部活動を地元小学生見学 

  伊豆大島漁業協同組合波浮港女性部(以下、漁協女性部)は、島で獲れる新鮮な水産物の加工販売や魚食普及活動に取り組んでいます。そんな女性部活動を地元小学生たちが見学に訪れました。

低・未利用資源を使ってすり身の製造

 漁協女性部ではサバやシイラ等の低・未利用資源を使ってすり身の製造を行っています。このすり身は「波浮ミンチ」という名前で朝市や漁協の直売所(岡田)で販売されているほか、町内の学校給食でも利用されています。給食では、さつま揚げ等にして子供たちに供されています。

波浮ミンチ

給食のさつま揚げ

 

波浮小学校の1,2年生「波浮ミンチ」見学

 「波浮ミンチ」の見学に訪れたのは、大島町立波浮小学校の1、2年生です。はじめに、女性部の部長さんが「波浮ミンチ」にいれるために三枚におろした魚を見せると「あっ、サバだ。」と子供たちから声が上がりました。サバは、体の背部に黒い斑(まだら)模様(もよう)があるのが特徴の魚です。頭や尾の無い状態でも魚の名前がわかってしまうあたりは、さすが波浮の子供たちです。また、魚をミンチにして擂潰機(らいかいき)で擂(す)り始めると「うわぁ、いいにおいだねぇ」とみんな笑顔で鼻をクンクンさせていました。最後は、パック詰めの作業を見学し、給食で次に「波浮ミンチ」が登場する日を楽しみにして帰りました。

見学の様子

パック詰め作業

 

女性部活動の見学を終えて

 女性部の部員たちも、子供たちの笑顔にふれて「次は、実際にさつま揚げを作るところを見せて、試食もさせてあげたい」「もっともっと、お魚に関心を持ってもらえるように、がんばりたい」と活動への意欲が高まっていました。漁協女性部では「波浮ミンチ」のほかにも、波浮港に水揚げされるサバやメダイなどを切り身に加工したり、大島のテングサと明日葉を使った「明日葉ところてん」を作ったりして学校給食に提供しています。

岡田販売所

 注:伊豆大島漁協岡田販売所は、金・土・日の岡田港出帆日に限って営業しています。営業時間は午前10時から最終船の出航時刻までです。