黒潮は、C型基調。3月、5月に一時的にB型。

     PDFはこちら大島事業所トピック No.349 [272KB pdfファイル] 

 

 平成25年12月18、19日に神奈川県横浜市において漁海況予報会議が開催され、平成26年1~6月の海況予報が水産庁より発表されましたのでお知らせします。

 

海況の現況

  黒潮は、8月上旬にC型から一時的にB型となりました。その後、9月上旬には再びC型となり現在まで経過しています。12月20日現在では、黒潮は潮岬沖でやや離岸した後、大きく蛇行するC型流路となっています。熊野灘から遠州灘、伊豆諸島海域は広く冷水域に覆われています。

図1 関東・東海海況速報(平成25年12月20日)

図1 関東・東海海況速報

(平成25年12月20日) 

 

海況予測(平成26年1~6月)

  現在、薩南海域の黒潮北縁は接岸傾向で推移し、都井岬~足摺岬では接岸、室戸岬~潮岬ではやや離岸しています。
 黒潮は、引き続きC型で経過し、3月、5月には小蛇行の東進により一時的にB型となり、その後は再びC型で推移する見込みです。黒潮の変動に伴い、内側域への一時的な暖水波及も予想されます。

伊豆諸島北部海域の海況見通し 

 伊豆諸島北部海域は、引き続き冷水域に入ります。3、5月に一時的にB型となる見込みですが、C型の蛇行の規模が現在のように大きい場合には、C型内の変化にとどまる可能性もあります。期間を通して、黒潮流路の変動に伴い、伊豆諸島北部海域への一時的な暖水波及が予想されます。今後の沿岸水温は、「平年並み」~「低め」で推移し、暖水波及時には「高め」となる模様です。

 

図2 黒潮流路の代表的なパターン

 図2 黒潮流路の代表的なパターン 

A型:八丈島の北を通過

   136E以東で32N以南まで蛇行

B型:八丈島の北を通過

流路の南端が32N以北かつ33N以南

C型:八丈島の南を通過

D・N型:八丈島の北を通過

   流路の南端が33N以北

(注:海上保安庁海洋情報部HPより転載)