最新型海洋観測装置OCEANS設置!

 8月12日、伊豆大島漁業協同組合の協力のもと、日本では2例目となる最新型海洋観測装置OCEANS (Oshima Coastal Environmental data Acquisition Network System )が波浮港沖水深20mの海底に設置され、観測を開始しました。

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OCEANS設置の様子集合写真

 

最新型観測装置OCEANSとは?

 この装置には、海洋環境(温度や塩分濃度、圧力、ADCP流速計、クロロフィル、光度、酸素、硝酸塩など)を測定するセンサーと、プランクトンの撮影と分類のためのセンサー(CPICS)、魚類等を撮影するステレオカメラが搭載され、これらの海洋データ(environment data)は、イーサネット形式で発信されます。送られたデータは、東京海洋大学をはじめ、このプロジェクトに参加している多くの研究者(東北大学、神戸大学、ウッズホール海洋研究所)によって解析が進められ、新しい数理モデル開発のための研究に活用されます。

設置されたOCEANS

設置されたOCEANS


プロジェクト名「JEDI System」

 OCEANSを活用した研究活動は、JEDI (Joint Environmental Data Integration) Systemプロジェクトと呼ばれ、「1.短時間または長時間におこる環境やプランクトン(量や種類)の変動を、瞬時に把握するための新しい観測方法の開発」「2.広範囲(黒潮の位置)から小規模(内部潮汐流、更に小さな流れや渦とプランクトンとの関係)までを予測できる新しい数理モデルの開発」「3.観測結果と数理モデルを融合させ、将来、プランクトンJEDI Systemエンブレム等の種類や量の変化を予測、検証するためのシステム開発」の3つの成果を目標としています。
 
これらの成果は、将来的に漁場形成要因の解明等にも活用されることが期待されます。
 
「JEDI System」プロジェクトは、2012年10月より始動し、島しょ農林水産総合センター大島事業所も共同研究機関の一員として参加しています。詳しくは下記webサイトで確認してください。

 

http://www2.kaiyodai.ac.jp/~hide/JEDI/jpversion/index.html