島内農産物の地産地消拡大に向けて

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 大島事業所新島分室(新島村本村6-4-24大島支庁新島出張所内)では、新島村ふれあい農園などの島内関係機関と協力・連携することで、新島の農業振興を目指した活動を行っています。

  

  野菜栽培教室

 11月12日、新島村さわやか健康センター主催の野菜栽培教室(住民だれでも参加できる食育事業の一環)が、ふれあい農園にて開催されました。その中で、新島分室の職員が講師を務め、「タマネギの植え方・育て方~新島の土壌でタマネギを育てると?~」というテーマで講演しました。

 講演内容は、タマネギの野菜としての特徴や機能性、新島の土壌とタマネギの関係、早晩性の使い分け、播種からの一連の流れ、栽培期間中の管理、なぜ花芽分化するのかなどとし、栽培に関することだけでなくタマネギに関する幅広いことを学べる内容としました。

 講演終了後には畑に出て、定植に適する苗の状態、葉切りのやり方、定植のやり方について、実演しながら説明しました。

 教室終了後のアンケートでは、「時期に合ったテーマ」や「分かりやすい内容」という感想が多くありました。また、今後の教室で受けてみたいテーマは、「種や苗の育て方」や「肥料や土壌管理について」などが多く、これらの要望に対しては外部講師の招聘を含めて村と共に検討していくことにしました。

写真1 講演の様子 

写真1 講演の様子

  写真2 畑での実演

写真2 畑での実演

 

情報発信の拠点として 

 タマネギに関しては、定植密度や肥培管理の違いが見られるような展示ほをふれあい農園に設置し、島民の皆さんが自分の目で見て知ってもらえるようにしました。

 ふれあい農園は、野菜苗の販売等により島内の野菜生産者が集まりやすい場所となっています。新島分室が作成した病害虫注意報の掲示もお願いしており、病害虫の多発時に様々な病害虫に対する注意を呼びかけてもらっています。このような取組を通じて、情報発信の拠点となるような仕組み作りを行っています。

写真3 病害虫注意報

写真3 病害虫注意報

 

新島における地産地消 

 新島では、小中学校向けの給食を作っている学校給食センターが、積極的に新島産野菜を使ってくれています。しかし、島内ではどの時期にどういう野菜があるのか分からないという声が挙がっていました。そこで、学校給食センターの栄養士との意見交換を行い、お互いの要望のすり合わせを行いました。その結果、どの農家がどの時期にどの野菜の出荷が可能だろうという生産予定表を作成して情報提供を行うことで、栄養士が発注しやすい体制が整いました。

 大島事業所新島分室では、このように安定生産および生産拡大と消費拡大に向けた両面での活動を行っていき、新島島内における地産地消が拡大していくように支援していきます。